約 1,917,229 件
https://w.atwiki.jp/orz1414/pages/197.html
■魔理沙3 ガガガ・・ガッ まりさ いままで恥ずかしくていえなかったんだが 愛してるぜ 4スレ目 971 ─────────────────────────────────────────────────────────── 紅魔館の大図書館に、最近気になってる奴がいた。 本棚の本を手に取ろうとしたら、たまたま手と手が触れ合った。 「あ、ごめんなさい。よければ先に読んでください」 と言った笑顔に一目惚れしてしまった。 実はその少し前から研究に没頭して暗い世界に入り込んで暗い青春を送っていたけど、 そいつは明るくて、男女分け隔てなく話せるのでちょっとした人気者だった。 所詮、こんな暗い奴には高嶺の花というやつだ。 ところが、たまたま寝過ごしてで帰りが遅くなった日、帰ろうかと思って図書館を出ると そいつがいた。入っていったときに目が合ってしまって、無視するのも何だな、と思って、 できるだけさりげなく 「よ、よう。遅いんだな」と言ってみた。 「うん。キミも遅いんだね」とやっぱり返事は明るい。 「まあ、読書に没頭してたらな」とこれもさりげなく言ってみたが、心臓はもう爆発寸前。 そうしたら、そいつが近寄ってきた。 「ねえ、最近元気が無いみたいだけど、何か悩み事でもあるの?」 「いや、そんなことは……」 「ボクじゃ力になれないかな?」 そう言って私の前に立つと、こっちをしっかりと見ながら 「初めて会ったときからキミのことが好きでした。この気持ち、受け取ってください」 そう言って私の唇に自分の唇を合わせてきた。 やわらかい……初めての感触に呆然としていると、急にその気持ちが怖くなって、 「でも、こんな普通過ぎる魔法使いなんて、いやだよな」と言うと、 「そんなことないよ。こんなに女の子らしいじゃん」と言って、優しく抱きしめられる。 ああ、心地良い。初めて女の子に生まれて良かったと (省略されました。続きを読むには次回の最萌で魔理沙に清き一票を入れてください) 5スレ目 41 ─────────────────────────────────────────────────────────── ミーンミンミンミンミンミンミンミンジジジジジジジジィィィィィィ!!!!! 「こいつらの大合唱なんとかしろよリグルゥゥゥゥゥ!!!!」 季節は夏。女の子が薄着になる最高の季節。 だが、今年は暑すぎだ!!冷房役のチルノを紅白に寝取られた(寝ている間に連れて行かれた)俺にとって、 残された冷房装置が団扇(七輪用)のみの俺にとって、この暑さは殺人的だ。 暑いぜ暑いぜ暑くて死ぬぜ! 「あちぃー……まだ麦茶あったかな?」 俺は冷蔵庫の中を調べた。ちなみにこの冷蔵庫、上段に氷を入れて使うという超旧式の冷蔵庫なのだ。 うーん、涼しい。冷蔵庫GJ!!……おっと、あまり開けっ放しにしてると氷が溶けてしまう。 氷が溶けてしまったら最後、冷蔵庫に入れてある生物が痛んで腐って生ゴミ製造機と化してしまう。 「お、あった……けど1杯分ってとこか。新しく作らないとな……」 麦茶を容器からコップに移す。この注ぐ音だけで癒される。 本当はキンキンに冷えた麦酒をグビッと行きたい所だが、どっちも麦飲料には変わりない。 んじゃ、早速一口。ぐびっ。 「~~ップハァッ!!!生きててよかった!!感動した!!」…ちとオーバーか。 そう思いながら次の一口に手を動かした時。 ガシャァーーン!! 窓が割れる音がして、 ドタドタ 誰かがこっちに来る音が聞こえ、 ガチャッ!(バタンッ!!) 台所のドアが開く音と同時に、現れたそいつは俺の手から麦茶を奪い、ドアが閉まると同時に飲み干した。 「って、おい!何してくれるんだ魔理沙!!」 突然現れた黒白は何事もなかったように 「何って、外が暑くて辛抱たまらなくて、避暑のためお前のうちに押し入り、ちょうどよく用意されていた麦茶を飲み干しただけだが?」 とほざいた。 「だけだが?じゃねぇーーーー!!人が飲んでるやつを横取りして、用意されたもクソもあるかぁっ!! あぁ最後の麦茶が……。そ、それに今のって間接キスだぞ……?」 それを聞いた不法侵入並びに器物損壊、及び麦茶強奪犯は 「ふむ、それは悪い事をした。ならばお詫びに……」 そう言うと魔理沙は近づいてきて、視界が魔理沙の顔でいっぱいになり、 口に何かやわらかいものが触れた。 ……………………………………………………え。 「代金代わりだ。とっておけ。…間接では不満そうだったからな。……では明日もまた来るから用意しておいてくれ」 そう言うと魔理沙は顔を真っ赤にして、ばたばたと逃げるように帰っていった。 5スレ目 342 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「おーーーい、○○!」 という怒鳴り声と共に、亜音速まで加速した魔理沙に跳ね飛ばされた。 そしてそのまま魔理沙に馬乗りにされる。 「この音速バカ! 俺のこところ殺す気か!!」 「そんなのはどうでもいいんだよ。な、○○、私のこと好きか?」 「……はぁ?」 「だから、私のこと好きかって聞いてんだ」 「何だよ唐突に」 「私の、こと、好きか?」 「あのなぁ、そんなの今更だろ」 「私のこと……好きか?」 「……。好きだよ、好きだ。俺は魔理沙のことを誰よりも愛してる」 「/////」 「言わせといて照れるなよ」 「ああ、私も○○のこと好きだぜ」 「ちゃんと俺の目を見て言え」 「おっと、今日はパチュリーに本を返さなきゃいけないんだ。もう行くぜ」 「おい、お前本なんか返したことないだろ。しかも手ぶらだし」 「それじゃな」 そう言うと箒に跨る魔理沙。 「こら、誤魔化すな。ちゃんと俺の目を見てだな……」 再び強烈な加速で彼方へかっ飛んで行く魔理沙。 全く人の話を聞いてない。 「そうそう、今晩の食事当番は○○だからな! 忘れるなよ!」 最後にそんな怒鳴り声が木霊した。 5スレ目 802 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「おーーーい、○○!」 という怒鳴り声と共に、亜音速まで加速した魔理沙に跳ね飛ばされた。 そしてそのまま魔理沙に馬乗りにされる。 「この音速バカ! 俺のこところ殺す気か!!」 「ふふ、充電だ」 そう言って俺にひしっ、と抱きついてくる魔理沙。 「何だよ唐突に」 「今日は珍しく霊夢に負けてしまってな」 「いつものことじゃん」 抱きつく力が強まる。 「しかし、三本勝負だからな。あと二本連取するためには充電が必要なんだ」 どうせ負けた瞬間にルールを勝手に三本勝負に変えたんだろう。 呆れかえる霊夢の様が目に浮かぶ。 「充電って何のことだよ」 「私の魔法は何だったっけ?」 「……恋色の魔法か」 「/////」 「言わせといて照れるなよ」 「○○に会ってから、ようやくこの魔法の意味が分かったぜ」 「ちゃんと俺の目を見て言え」 「おっと、霊夢がそろそろ待ちくたびれてるな。もう行くぜ」 「どうせ行ったところで面倒臭がられるだけだろ。それよりさっきの……」 「それじゃな」 そう言うと箒に跨る魔理沙。 「こら、誤魔化すな。ちゃんと俺の目を見てだな……」 再び強烈な加速で彼方へかっ飛んで行く魔理沙。 全く人の話を聞いてない。 「そうそう、今晩の食事は霊夢に作らせるからな! ちゃんと神社に来いよ!」 最後にそんな怒鳴り声が木霊した。 5スレ目 803 ─────────────────────────────────────────────────────────── 亜光速まで加速した魔理沙に突っ込まれた○○の目には、一瞬 重力レンズ効果で歪められた魔理沙の後ろの光景が映ったが すぐに光速近くに達し、質量が無限に肥大した魔理沙が発する 巨大な潮汐力によって、ゴムのように引き伸ばされた。 痛みを感じる暇もなくばらばらに千切れ飛んだ○○の最後の思考は おそらく小型ブラックホールの発生した幻想郷はただでは済むまい、 そのようなやけに客観的な、まるで人事のようなものだった。 5スレ目 804 ─────────────────────────────────────────────────────────── そうか!焼き芋か! 私としたことが失念していたぜ!! シンプルかつデリシャスな秋の味覚をッ!!! 「ということで焼き芋だぜ」 「……ああ、焼き芋だな」 ――ほふほふ。 そんな可愛らしい擬音が似合う表情で、黄金色の焼き芋を頬張る、 これまた可愛らしい少女。 波のある金糸の髪が、夜の秋風に靡き、月の光に煌いている。 そして、それを敢えて覆い隠すように被せられた、リボンの付いた 大きな鍔つき三角帽子。 「月が綺麗だが、寒空なんでな。持って来てて正解だったぜ」 「八卦炉の上に蒸し器載せるか普通」 「普通だぜ?――はむはむ」 幻想郷の住人ならば、風の便りに聞いた姿だろう。 曰く、『幻想郷に、黒白の魔法使い在り』と。 「魔理沙的には普通なんだろーが、俺には普通じゃない」 「何だ何だ湿気た面をして?折角の夜景を楽しもうぜ?」 その彼女の隣には、これまた打って変わって、平凡そうな出で立ちの男。 夜風に上着の襟を立て、寒さに震えながら焼き芋を啄ばみ、暖を取っていた。 大の男がその有り様では、その前に座る小柄な彼女――霧雨 魔理沙なら、文句の一つも 有ろうものである。 「そうか、なら幾つかツッコミがある」 「おお?何だ言ってみろ。私は今機嫌が良いからな」 尤も。 「一つ。 ――寒いの苦手なんじゃないのか?」 「厚着してきたし、芋もある。いざとなったら酒もあるぜ」 「そこで二つめ。 ――今、高度どのくらいだよ?」 「あー、お前の持って来た『じぃぴぃえすつきけーたい』によると、最低でも一万メートル? 振り切れてるから解らんが」 「基準器は霧雨邸だから……想像したく無ぇ」 この高度で、この程度で済む事自体が、常軌を逸している訳だが。 「……三つ。それを差し引いても、俺とお前の温度差は何だ」 「障壁が断熱と暖房を兼任してるからな。前に座っている私の方が暖かい」 「オーケイおかげでもう一つ解った。 前面のサイズが魔理沙規格だな?俺の顔の辺り、薄い」 「ははは、悪いな――はむ」 二人は、魔理沙の携える箒に跨り、タンデムでの雲海飛行という、幻想郷では早々無い ロケーションでのフライトに望んでいた。 箒はこの為の特注か、『本来の用途』からすれば用を成さないほど大型化され、タンデムの為の 容量を得ていた。 その下には、焼き芋用の炉が牽引され、湯気を棚引かせている。 「まあ、焼き芋でも食え。寒さを肌で感じながら食うのもオツだぞ」 「そう思うなら飛ぶの止めろ」 「えー?良いじゃないか、この夜空を流すのは最高なんだぜ?」 そこで、魔理沙が彼の方を振り返ると。 「おおぅ、○○が燃え尽きてるぜ」 後部に座る彼の顔に、真っ白な霜が降りていた。 「……ご理解頂けたんなら止めて欲しい」 「しゃーないな――っと」 漸く箒の速度が緩み、○○の頬を打ち付ける冷気が和らぐ。 「それはこっちの台詞だッ。――っくし」 霜を振り払うように頭を横に振り、くしゃみを虚空に投げ放つ。 「ん?大丈夫か?」 「大丈夫だな。生憎とな。 ――伊達に1年、誰かさんに付き合ってませんな」 「っな」 ――付き合っている。 その一言を聞いた途端に、魔理沙の頬に朱が指す。 「ああ、そうか。これはそのお祝いか?」 その表情に己の優位を見たか、ワザとらしく○○が手を打つ。 「……お前が来て、1年って意味でもあるし……むぐむぐ」 朱の色が耳朶まで来た辺りで、魔理沙は帽子を目深に被り、口を焼き芋で埋めてしまった。 幻想郷は、魔法の森。 その中に迷い込み、森の獣の餌になる前に行き着いた、霧雨邸。 その出会いから、丁度一年。 「ならお礼を言わないとな」 「……別に、普通だぜ――ぅわひゃッ?」 俯いた魔理沙の頬を、冷たくなった○○の手が奇襲する。 魔理沙の手から芋が取り落とされそうになり、 「そして頂き」 「あ!?」 抜け目無く、伸ばされた○○の手に奪われた。 「ちょっ、それ、私のだzもが」 「ハイこっち向いてーホレホレ美味いかー?」 そのまま抱き寄せるように、魔理沙を自分側に向かせる。 そして驚きに開かれたその口に、焼き芋を捻じ込んで封じる。 見事なまでの連続攻撃である。 「……んぐ。酷いぜ」 「HAHAHAHAHA.安心しろ、コレでチャラだ」 ○○の腕の中で、漸く芋を租借し尽くした魔理沙が、紅潮した頬のまま彼を見上げる。 半眼だが、生憎と涙目のそれは、彼女の可憐さを引き立てるのみで、威圧感など微塵も無かった。 「……チャラじゃないぜ」 その表情のまま、拗ねて掠れたソプラノが、風の音に消えそうな音量で響く。 「ん?」 「例えば、お前と私の身長差は大きい」 「それがどうかしたの――わッ!?」 突然、魔理沙が○○の首に縋り付く様に抱き付き、 ○○の顔を無理矢理、自身の横まで持って来させた。 「……だから例えば、耳打ちもこんな姿勢ばかりだ」 「……まあ、確かに『お子ちゃま』の強調に見えちま」 「そ!!!・れ!!!・にッ!!!」 「ッ痛ーーー!?叫ぶなぁッ!?」 抗議の声にも構わず――但し穏やかに続ける。 「それに――こう抱きつかないと、伝わらないだろ」 「何が――あ」 魔理沙が頬を摺り寄せる。 首筋に互いの吐息を感じるような、密着の中で―― 「――ああ、聞こえる」 「ああ、なんだ――○○も同じなんだな」 お互いの鼓動を、耳に聞いていた。 「それなら、こうするのもアリか――っと」 「きゃ――」 小さく可愛らしい悲鳴を無視して、今度は○○が魔理沙を抱き上げ、膝の上に乗せる。 「……落とすなよ?」 「落とさないって。――あ、早くなったな」 「――っ」 そのまま、彼女の胸に頭を預けた。 「な、なあ……何で、こんなに積極的なんだ?」 「それはお前が企んだ通りだ。 ――こんな所なら、寒がりのスキマも、翼に頼る鳥類も来ない、ってんだろ?」 「う゛」 ――魔理沙が言葉に詰まる。 だが、それに対し○○は、意地悪な笑みを浮かべ、 「――だが、小鬼はどーするつもりだったんだ」 躊躇無く盲点を指摘する。 「う゛う゛っ」 「――そんな事もあろうかと、巫女に一任しておいたので感謝しろ。俺に」 「じゃあ、親友の方に感謝しておくぜ……」 つまり逆に言えば、その友人には、ある程度のことがバレてしまったわけだが。 その事実を意識し、魔理沙の顔の紅潮がより酷くなった。 「――いっつも、こんな構図だな」 「な、何が?」 「お前がいつも何か無茶やって、それに俺が巻き込まれて。 ――そして二人で笑い合って」 「――そうだな」 魔理沙の頬と眉尻が緩み、 潤んだ瞳が○○の顔を覗き込む。 「そして気付けば――果たしてどっちが、先に惚れたんだろ」 「俺が先にしておけ。それが女の特権だ」 「随分と狭いストライクゾーンだな。こんな包容力の無いお子ちゃまに」 「いんや――この方が、胸の音が良く聞こえる」 「ぇ――あ」 そのまま、○○の腕が、魔理沙の薄い背に回される。 優しく、だが離さぬ様にと。 「ま、今後に期待、で良いだろ。気にすんな」 「――うん」 その頭を、魔理沙の細い腕が優しく抱き返す。 「――魔理沙」 「ん」 「――大好きだ」 「私も――愛してる」 幻想郷の天蓋に写った、幻想の満月。 その神秘の輝きだけが、二人を見ていた――。 「――でも○○」 「ん?」 どれだけの間、抱擁を続けていたのか。 不意に、魔理沙の視線が、泳ぎ始めた。 「その――もう少し、その、女性らしい身体の方が、その」 「――はぁーっ……」 「な、何だよその溜息ッ?そーだ悪いか?どうせ私は――」 やれやれ、と○○が溜息を付き、魔理沙の表情が不安に染まる。 それを―― 「魔理沙」 「へ――ぁっ」 ○○は逆に自分の胸に抱き寄せ――その唇を奪う。 上から覆いかぶさるように、強気に、しかしあくまでも柔らかく。 「――ん」 「――っ?――ん――んっ――」 始めは戸惑い、強張っていた魔理沙も、徐々に険が抜けてゆく。 そのまま、数刻。 「――っぷぁ――は――」 紅潮し、蕩けるような目で○○を見上げる魔理沙。 頬を伝う余韻を拭き取る余裕さえなく、艶やかな息を吐いている。 「あのな、その頭のままで良いから聞いとけ。素面じゃ言えんし」 「ぁ――?」 「俺は常に、最新の魔理沙が良い」 「ん――○○ぅ――」 ○○は僅かに堪える様に、身に力を入れながら、 「安心しろ――いつでも、確かめてやるから」 魔理沙の耳元に、囁いた。 そして――魔理沙の唇が、返答を紡いだ。 「――じゃあ、今、確かめて」 「ん」 「確かめたら――家で、手伝って?夜が明けるまで――ぁ」 「……と、いう展開かしらね」 「「「ほほぉ、それでそれで?」」」 「後はもう、文字通り――」 「ゆゆゆ紫さんすすす萃香さん私もう我慢できまs(トスッ)――こ!」 「はい、天狗脱落」 「ぅわあ!何打ったの霊夢ー!?(ぺたり)熱ぁーーーーーーーッ!!?」 「この人でなし!?誘導尋問とは卑怯y(スコーン)あふぅ」 「……人の恋路を邪魔する奴は、巫女に討たれて地獄に落ちろ」 「そして閻魔に裁かれろ、です」 「ありがと、閻魔様」 「いえいえ、こちらこそ」 (完全版を見る場合は、映姫(魂滅の卒塔婆) 霊夢(エクスターミネーション)のタッグと、ひデブルールで勝負してください。) 5スレ目 886(うpろだ0059) ─────────────────────────────────────────────────────────── 妄想を溜め込むのは精神衛生上よろしくない 初投稿の書き散らし、では御免 意識がはっきりしてきた瞬間、真っ先に俺は死を覚悟した。 左右にガラクタ。上を見ると天井に届かんばかりのガラクタ。視界いっぱいガラクタだらけ。俺はソファーの上に寝ていたらしいが、ヘタに動くとガラクタが降ってきそうで動くに動けない。 「づ、ぅ……」 視界がぐわんぐわん揺れて、気持ち悪い。 なんでゴミ屋敷の中に置き去られているのやら、ちっとも思い出せない。 脱出したいのもやまやまだがガラクタが崩れそうで動けないし、まだ頭も痛む。 仕方ないので、もう少しソファーの上で休んでおくことにした。 「お目覚めか?」 不意に誰かの声がした。 見れば天井とガラクタの間から蜂蜜色の髪の少女がこちらを見下ろしており、一瞬崩れやしないかと肝を冷やす。 「誰だ?」 「さっきまで人の家で大いびきだったというのに、随分なご挨拶だぜ」 「家? ここがお前さんの?」 どう考えても人の住める場所には思えないのだが。 彼女は顔を出していた隙間から、周りを気にも留めずソファーへと落ちてきた。 「あわわ、馬鹿、崩れるっ」 「この程度で崩れるもんか」 ふふん、と鼻で笑う。もっとも本当にここで暮らしているならそのぐらい分かるのかもしれないが、とても使えない知識だ。 しかしガラクタに囲まれた部屋の中、三人座るのがせいぜいというソファーの上で一人の少女と向かい合うと状況というのは傍から見てどうなのだろうか。意味もなく後ろめたい気持ちになるのは何故だろう。 少女は里の悪ガキを思い出させる笑みを浮かべていて、その表情と両膝を合わせた女の子らしい座り方がちぐはぐなはずなのに似合っていて不思議だ。 「さっき誰かと尋ねてきたが、私が誰なのか本当に分からないのか?」 「……出てこないな。顔に見覚えがないわけじゃないんだが」 「ひどい奴だな。まあこうして話すのは初めてだし、無理もないぜ」 少女は事も無げに笑っていたが、顔を見るとどういうわけか謝ってしまっていた。 「すまん」 「仕方ないから教えてやるとしよう。こいつを飲んでからな」 「丸薬、か? 妙に大きい気がするんだが」 「そんなところだ。水もここにある。さあ飲めすぐ飲めさあさあさあっ」 「分かった。分かったから押すな、騒ぐな、暴れるな」 ガラクタに潰されるのだけは嫌なので、素直にそれを飲むことにした。もしかしたら変な薬なのかもしれないが、この齢の少女が扱えるものなんて高が知れてる。 親指の先程ある丸薬を、水で無理やり喉の奥に流し込む。 「飲んだな?」 「ああ飲んだよ」 「口、開けてみせろ」 言われるがままに口を開ければ、念を入れるようにして少女が俺の口の中を上目遣いに覗き込む。 ここに来て、俺は嫌な予感を覚えた。 「何を飲ませた」 声をかけると少女はしてやったりという表情で俺を見る。その琥珀色の瞳は、さっきまでのものとはどこか違った。 「聞きたいのか? でも残念だな。もう遅いぜ」 言葉自体もそうだが言いながら笑ったのが何よりも気に入らなくて、勢いのまま俺は自分より二周りも小さな少女の肩を掴んでいた。 「いいから言え! 一体何を飲ませ――」 予想にもしてなかった衝撃と痛みで視界が揺れ、俺は後ろに倒れた。 腕を払われるぐらいは想定してたが、まさかいきなり拳が飛んでくるとは思ってもみなかった。 「放っておけば調子に乗りやがって。こりゃ躾が必要だ」 俺を殴り飛ばした少女は自分の拳に息を吹きかけてから俺の体に馬乗りとなる。少女の一撃が想像以上に強烈だったのか、情けないことに抵抗すらできなかった。 少女は綺麗な髪をかき上げて俺を見下ろす。 少女は強い目つきで組み敷いた俺を見下ろす。蜂蜜色の綺麗な髪がかき上げられ、彼女の瞳の奥に何らかの激しい情念の炎が宿っている。 「約束だから教えてやるが、私の名前は霧雨魔理沙」 「あ、ああ」 それで事の顛末がはっきりした。 里でも有名な質の悪い魔法使い、白黒の魔女。どうやら俺は狩りの途中で彼女に捕まってしまったらしい。 「俺、どうなるんだ」 口から漏れた言葉に、彼女は愉しげな笑みを作って答える。 「さっき丹を飲んだだろ。あれは私の特別製でね、お前はもうこの森の瘴気の中でしか生きられない」 気を失いかけた俺の頭にある女性の顔が思い浮かぶ。 気持ちを伝えたのが一昨日。あの人はそれに応えてくれた。狩りから帰ったら会いに行くと約束したのが昨日。あの人が待ってくれている里にはもう帰れない。 視界が黒く塗り潰され、闇の中に体が落ちていく。しかし黒一色の世界は鋭い衝撃とともに霧散した。 「今、何考えてたんだ?」 平手で頬を叩いた魔女は先程の様子と一転し、憎々しげに俺を見下ろしていた。 俺は何も答えずに魔女を睨み返すと、魔女はもう一度頬を叩いた。 「余計な事を考えるなよ。お前はこれからの事だけ考えればいい」 せめてもの抵抗とばかりに俺は黙り続けるが、正直に言うと虚脱、怒り、悲しみ等々で頭がごちゃ混ぜになっていて話す言葉も選べない、というのも半分あった。 魔女は何も答えない俺のことを拳や掌で何度も叩いた。大した痛みも感じなかったし、どうでもいいことだった。 しかし不意にその手が休まった時、目に映ったもので俺の頭の中はいっそう混乱した。 魔女の少女は拳を握ったまま、涙をぼろぼろと零していた。 「どうして私ばっかり睨むんだよ! あの女には笑ってみせるくせに!」 大きな罪悪感が心で芽吹く。むこうが勝手な事を口走ってるだけで、俺は何もしていない。それでも悪者と決めつけてしまうにはこの少女の泣き顔は純粋すぎたし、生来の優柔不断さが邪魔になった。 だから少女が顔を近づけてきても拒絶する事が、できなかった。 「お前は私が貰った、だから私のものだ。誰にも渡さない。絶対」 唇が離れても、少女は体の上から降りようとはしてくれない。 もう何がなんだかわからない。 俺は自分を襲った出来事に翻弄されるがまま、少女と体を重ねた。 6スレ目 21-22 ─────────────────────────────────────────────────────────── 彼方を睨む。 目の焦点を絞り、留めるのは遥か前方の樫の木に羽根を休める雉。 獲物の位置は存外遠い。弓弦をさらに強く引き絞り、微調整。 狙いは一点。 そして木々のざわめきが消えた瞬間、指を離す。 己の絶対の自信を代弁するが如く強く鳴った弓弦。雉もその音に羽を動かすが、既に遅い。 自分の口元が緩むのを感じる。 「獲った」 放たれた矢は見事に雉の胴体を貫き……横から飛んできた星型の何かに雉もろとも破壊された。 何というか、開いた口が塞がらなかった。 「……何事だ。誰のいやがらせだ」 「何だかんだと聞かれたら答えてやるのが世の情け、ってな」 「あ?」 声は上のほうから聞こえた。しかも女の声だ。こんなところに普通の女がいるはずもない。気のせいでなければ妖怪の類しかない。俺は弓 を左手に握ったまま右手で腰の短刀を抜いて周囲を見回す。 ……誰もいない。 「疲れが出たかな」 右手の甲で目を擦ると、次に見た視界の中、手を伸ばせば触れられる距離に白黒二色の人の姿があった。 まずい。どくん、と心臓の鳴る音が何故か耳に残る。 俺は逃げようとしたものの相手が一段上手。なにか箒のようなもので足を払われてしまい、腐葉土の上に尻餅をつかされた。そんな態勢の まま、俺は命取りと知りながら相手の姿に目を見張る。 声も出なかった。 「命知らずだな。一人でノコノコ出歩いてくるなんて」 帽子の下に見え隠れするのは柔らかそうな蜂蜜色の髪。少女の琥珀色の瞳は強い輝きで俺を射抜き、口元から覗いた真っ赤な舌はその年頃 にそぐわない艶かしさで濡れている。 愚かにも俺は、この状況下で、襲撃者に心を奪われていた。 「悪い魔法使いに攫われたって、知らないぜ?」 心臓がどくりと大きく跳ね上がる。そして視界一杯に真っ白なものが広がって、 「それ、なに」 鼻先に突きつけられたハートの封の白い便箋を見ながら、俺はなんとか尋ねる。 「一ヶ月と、三日前。この森でお前を見かけた時からの気持ちだ、ぜ」 イマイチ状況が理解できずにただただ間抜け面を晒している俺と、顔をどんどん紅潮させながらも次々とまくし立てる少女。 「こ、こここの森には人形を操る悪い悪い魔女がいるんだ! 生きたまま目玉をくり抜かれるのは嫌だろ!? わ、私ならお前のことを守 ってやれるしずっと守ってやっててもいいと思ってる! どうだこの! 悶絶大サービスだぜ!」 自分以上にパニックになってる者を見ると自然と落ち着くというやつだろう、この少女を見ているうちにすっかり俺は冷静となってしまっ た。 こちらを凝視するその目がうっすら潤んできて、苦笑いしてしまいつつも便箋を受け取る。 手を伸ばしたままの姿勢で動かない少女の体。ひらりひらりと表裏を確認するが、名前は書いてないようだ。 「ほ、本当に私でいいか?」 何度も目を瞬かせている少女に俺はいい、とだけ答える。 「嘘じゃないだろうな」 「本当だ」 「これが夢とかだったら、流石の私でも泣くぜ?」 埒が開かない。もう俺は思い切って自分の本音を告げることに決め、思い切って少女の体を懐に引っ張った。 小さくて華奢なまだまだ子供の体。彼女の背丈は、立ち膝の高さでちょうどよい高さにくる。細く輝きを放つ髪はくすぐったいが、どこか 気分の安らぐ匂いがした。 「実はついさっき、目の前に出てきたお前に一目惚れした」 しばし腕の中で固まっていた少女の体は、時間が経つとその言葉の意味が伝わったかのように動き出す。 「……なんだ。そういう事は早く言えよ! 本気でガチガチになってた私の立場にもなってみろ! でも、へへへ、なんだか叫びたい気分 になってきたぜ!」 「耳元で叫ぶのはやめてくれ」 「あー? ノリの悪い奴だなあ。じゃ、代わりと言っちゃ何だが」 それと気付いた時には既に唇が重ねられていた。他人のものを奪うような、素早く乱暴な口づけ。 「これでお前はもう私のものだな」 なんかちょっとだけ照れくさいぜ、と頬を赤くさせたままそっぽを向く少女。 「じゃあ、次は俺の番でいいか」 「……いいぜ」 予想通りに柔らかかった彼女の髪をそっとかき上げ、優しく、さっきよりも長めに唇を重ねた。 それも終わって体を放してやると、少女は背中を向けて手で目の辺りをごしごし擦っていた。 「泣いてなんかないぜ。私がこんな事で泣くはずないんだ」 「誰もそんな事聞いてない。お前さんの名前のほうがよほど知りたい」 「お、名乗り忘れてたとは失敬した。私は霧雨魔理沙、魔理沙だ」 振り返った顔はまだ少し目が赤かったが、その時浮かべていた魔理沙の表情はとても晴れやかで、綺麗だった。 「さあ、今から幻想郷一周旅行と洒落込むか! 早めのハネムーンだ!」 箒を掲げて心底嬉しそうに魔理沙が言うのだが、一つだけ俺の中で引っかかるものがあった。 ハネムーン。 「ちょっと待て」 慌てて受け取った便箋の封を切る。何か聞こえた気もしたが今は気にしないことにする。 やはりというか何というか、中に入っていたものは彼女の名前が記された婚姻届。 その年齢欄に目を向けた瞬間に頭を襲った衝撃は、人生の中で最大級の眩暈を与えてくれた。 「何してるんだ? 早く行こうぜ」 「いや、ちょっと……この紙は、もっとお互いの事を知り合って」 「あ、そうか。まずそれの提出に行かないとな! 忘れるところだったぜ」 里にはもう帰れないと感じた、嬉しくも辛いある日の出来事。 6スレ目 39-40 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「よ、お邪魔するぜ」 「悪い、寝てた。こんな夜半にまたどうした」 「告白ごっこしようぜ。後日まともに顔を合わせられなくなるぐらいのをガツンと。さあさあ」 「いきなりでしかも俺からなの? 急に言われてもなあ……何か嫌な事でもあったのか」 「夢見が悪かったんだ」 「夢、ね。内容は聞いても?」 「世界中みんなに嫌われる夢だ。どこへ行っても理由も無く私だけ爪弾きにされて、刃物で何度も何度も刺されるんだ」 「キツいな……」 「それで最後には自分そっくりの偽物が出てきて受け入れられ、私は生きたまま土の中に埋められた」 「ありがとう、気の毒だったな。夢の中に俺は?」 「覚えてない。でも、いたと思う。現実そっくりだったからな」 「悪夢を悪夢だと見抜く方法ならないわけじゃないぞ」 「そんなのあるのか?」 「俺がお前の事を嫌う世界なんてありえない。それは全部幻だよ」 「キザだぜ」 「ありゃ、あんまり好みじゃない?」 「悪くはなかったけどな。それで、何で私はお前の懐にいるんだ」 「人間ってな、自分が母親の胎内にいた事をいつまでも覚えてるらしい。だから心臓の音を聞いてると落ち着くんだと」 「顔、赤いぜ?」 「お互い様だうるさい黙れ」 「……あー、なるほど。いいな、これ」 「だろ。人体の神秘ってやつだよな。こんな間抜け面が相手って事についちゃ申し訳ない」 「んな事ないぜ。またいつか頼んでいいか?」 「役得だからいくらでも」 「じゃあいっそ私の家に来いよ。昼間は汗水たらして私の為に働け。夜にはこうして私を抱け」 「エロちっくだな」 「恋の魔砲使いの名は伊達じゃないぜ。で、お前、心音どえらい事になってないか」 「そいつは言わないお約束……や、待て待て。こういうのはどうだ」 「おお?」 「お前の事が好きだっていう、何よりの証拠」 「言い直しはポイント低いぜ」 「まあ所詮は思いつきだしな。で、落ち着いたか?」 「むしろ眠くなった。帰るのも面倒だし、布団をよこせ」 「お前それ、うちに寝具が一セットしかないのを知っての狼藉か」 「一緒に寝るつもりだから問題ないぜ。もし変な事考えてみろ、消し炭にしてやる」 「俺が寝つけない予感バリバリなんですけど」 初めの宣言は忘れない。言い専、聞き専に回らない。告白に可否で返さない。 それが幻想郷告白ごっこの三原則・三つのノー。 「あ。そういや俺だけ二回言った」 「目ざとい奴だぜ。じゃあ…………お前の赤ん坊、産みたいいたい痛い痛い何するんだよぅ」 「こここここっち寄るんじゃねえこのマセガキ! 糠床に沈めるぞ!」 6スレ目 51 ─────────────────────────────────────────────────────────── 「印刷機、か? 年代物だな」 面倒事を運んできたのはそんな何気ない一言だった。 「おー! 判るか? じゃ頼むな」 --------------------------------------------------- 断っておくが、こんな昔の物をいじった経験なんて無い。 以前に何かの本で見かけた資料が、目の前にあったそれとよく似ていたから判別できただけだった。 だってのに俺は朝から工具を片手に、家に運び込まれたオンボロの修理なんかをやらされてる。 工具の出所は勿論、香霖堂。 「機械いじりなんて、元の世界でもやってねえっつの……」 分解され床一体を埋め尽くしたパーツ。 自分なりに書き残した汚い設計図。 オイルやインクの嫌な匂いを吸い込み、部屋に染みついたんだろうなとげんなりすること数回。 どうしてこんな事をせにゃならんのかと思ってはみてもダンス・オブ・後、愚痴っていても夜は明ける。 汚れて荒れた手にニッパを取って、また機械いじりに励む。 古いだけあって複雑な構造じゃないのが不幸中の幸いだった。 日もとっぷり暮れた頃、天狗との勝負に負け、修理を押しつけられたという全ての元凶が姿を見せた。 「おーす! そろそろ直ったかー?」 「毎度毎度、戸を蹴破らんばかりの勢いで入ってくんな」 「うげ、臭うぜこの部屋」 「帰れ」 誰のせいだ。 元凶こと霧雨魔理沙は興味深そうに部屋の中のパーツを見て回るが、その腕にまた何か抱えられているのが見えてうんざりする。 「まだ部品が何か残ってたのか?」 「ん? コレの事なら不正解だが、気になるか?」 「ならない。見たくもない」 設計図をボロ紙云々と言って確認も取らずにはたき落とし、テーブルの上に持っていた風呂敷を乗せる。 「後で後悔するなよ……どうだ見ろ! この私が手塩にかけて作り上げた弁当様の登場だ!」 楽しそうに何を言うかと思えばこいつは、人の気も知らずに。 「持って返ってくれるか。こんな手で食べ物になんか触りたくない」 「あー? 我が侭な奴だな」 「オイルの臭いで胸焼けして食欲が出ないんだ。悪い」 先端のゴム部分を切り落として剥き出しの銅線部を捩って纏める。 長年使っていたというだけあって随所の劣化がひどく、こういう部分を一つずつ直していくのは根気のいる作業だった。 「うげ、本当に汚い手だな。ちゃんと洗えよ」 魔理沙が背中から作業を覗き込んでくる。 軍手なんてのは不器用な俺が使っても、ただ能率を下げるだけの厄介者でしかない。 「明日の昼までには頼むぜ。ブン屋が催促に来てしまうしな」 今の誰かさんと同じだ。 「分かってる。気が散るから後ろに立つな」 「そういうわけにはいかないぜ。私には作業を確認する義務というものがある」 絶えず顔に貼り付けているにやにや笑いが、この時は妙に癪に障った。 「振った男をからかってそんなに楽しいか」 「魔理沙さんが素敵なのは今に始まった事じゃないんだが、まだそんな事気にしてたのか?」 何も言葉は返せなかった。 この幻想郷という世界に迷い込んできた時、初めに遭遇したのがこいつだった。 口では悪態をつきながらも面倒見のよい少女に、右も左も分からなかった当時の俺がどれだけ助けられたかは分からないし、今でも感謝してる。 だから告白に踏み切った時は、振られても文句を言うつもりなんてなかった。 『悪いな、私は自分で好きになった相手を捕まえる予定なんだ。他人様にどう言われたところで気持ちは動かないぜ』 じゃあ仕方ない、なんて簡単に諦められれば誰も苦労しない。 それ以降、彼女に近づくのはよそうと思い家を尋ねることもせず、たまの宴会などにも顔を出すのをやめた。 だが対する魔理沙はというと、前にも増して俺を訪ねてくるようになった。 生殺しなどと言えば大袈裟だし、子供すぎると笑われるかもしれないが、それだけ苦痛にしか感じられない日々が続いていた。 「つ、っ!?」 余計な事を考えてたせいだろう、接合用の熱されたはんだの欠片が手に落ちた。 「どうした! 大丈夫か?」 「何でもない! 座ってろ!」 自分の予想以上に大きな声が出て、魔理沙の表情が無機質なものに変わっていく。 「悪い」 「少しは休めよ」 箒を掴み、魔理沙は部屋を出ていった。 頭から抜けていた手の痛みで我に返り、桶の水に突っ込んで冷やす。 波間に浮かんだ自分の顔は汚れと疲れで酷い有様だった。 洗ってみても、汚れはなかなか落ちてくれない。 部屋に散らばってる機械も、テーブルの上で寂しげに佇む二人分の弁当箱も、まるで全てが俺を責めているように感じられた。 「ああ、どうせ俺が何もかも悪いんだよ!」 嫌われれば楽になるはずなのに、どうして余計に苦しむ必要があるんだよ。 綺麗になった手が元通りになるのに、三十分もいらなかった。 --------------------------------------------------- 再び元の形に組み上がった印刷機が見違えてしまう程の出来に映るのは贔屓目なんだろうか。 「あとは電源が入れば完璧、終了だ」 コンセントにあたる部分をよくわからない箱に繋ぐ。 曰く、電気の存在しない幻想郷での代替品。 奇妙な事柄など外にいくらでも転がってる世界なので詳しい話は聞かなかったがともあれ、緊張しつつスイッチを押す。 カチリ。 カチリ。カチリ。カチカチ。 最悪な日は何をやっても最悪に終わる。 「いや、組み立てに失敗しただけって可能性もある」 自分を励ましながら、物音一つ立てやしなかった機械を再びバラバラにして、目を擦りつつ自作の設計図と睨めっこ。 ……何か見落とした部分はないだろうか。 ……設計図自体の間違いは考えたくない。 ……あれ、なんか俺の名前が書いて……? 物音。 「だだだだいじょうぶですねてません!」 「何やってんだお前」 声の方を見れば、ドアノブに手をかけたままの魔理沙が呆れ顔。 「いや、びっくりした。そろそろ仮眠でも取るべきかね」 思わず苦笑すると、対する魔理沙はどこかいつもより暖かい雰囲気の笑みを見せた。 「やっと少し、笑ったな」 その言葉で意識が鮮明となる。 本格的に疲れが出たのか、以前の感覚で反応してしまったらしい。 「帰ったんじゃなかったのか」 「うんにゃ、夜の散歩に行ってきただけだぜ」 愛用の帽子をテーブルに置き、ソファーをずりずり動かしてこちらを向けてから、魔理沙は足を曲げてそこへ横になる。 「帰って寝ようにもサボられちゃたまらないからな」 「勝手にしてくれ」 言っても無駄なので、構わずに落ちていた殴り書きだらけの設計図を拾う。 部品を間違えてないか、余る部品はないかと何度も上書きを繰り返す作業は予想以上に神経を使った。 思い返せば明確に故障と見受けられる箇所などあっただろうか、 専門家でもない俺には対処不能な原因が隠れているのかもしれない。 ……直せないとやはり、困るんだろうな。 「すぴー」 あんのクソガキ寝てやがる。 となると困った、日付もとっくに変わってる事だし今から帰れとは言えない。 となるとソファーではなく奥の部屋のベッドを使わせるしかないのだが、となると二部屋しかない家に俺の寝床は残されてない。 「……俺はジョバンニじゃねえっつの」 完徹決定。 「魔理沙。寝るんなら向こう行け」 「ぐおー」 「おい」 「すぴー」 起きる気配なし。 膝を抱えるようにして丸まって眠る姿はネコのようだ。 こうして見れば華奢な体格といい、ふわりとした髪といい、なかなか見られないぐらいに可愛らしい女の子。 性格はともかくこんな顔してるのが相手じゃフラれて当然だわな。 俗に言われるあばたもえくぼではない、と思う。 ……寝てるなら、ちょっとぐらいいいか。手が汚れて使えないわけだし。 ひょい。 ぱさ、ずるり。 「あーもうミスった、って」 足で放ってやった俺の大事な一張羅はソファーの背もたれに引っかかってしまったが、魔理沙の腕が自分の体に包み直す。 「ちょっと喫驚したぜ」 「ウソ寝かこいつ」 「不逞な輩に嫁入り前の体を狙わては大変だしな。しかし器用な事するぜ、お前」 「やかましい。向こうに行って寝ろ」 「まあ聞け。一つ質問をしたい」 「何だよ」 さっさと移動してもらいたかったので適当に話を促す。 「今でも私の事を好きだと思ってるか」 質問の内容を聞くと自分の顔の筋肉が強張るのを感じた。 「性格の悪い奴。今でも好きではある。だから、どうした」 「いやぁ照れるぜ」 「………」 「冗談だ、そう変質者じみた顔をするな」 こいつの冗談は空気を読まないから非常に腹が立つ。 「お前は一度フラれたぐらいで諦めるのか?」 「……回りくどい。要点だけ言ったらどうだ」 「ふん、じゃあリクエストにお答えしてやるぜ」 魔理沙は寝転がったまま体を動かすと、 「目の前でいい女が寝てる。お前の惚れてる女だ。これはチャンスだと思わないか?」 上目遣いに俺を見上げ、いつもとは違う種類の笑みを作った。 今の自分は明らかに冷静でいられてない。 「自分が何言ってるのか分かってるか」 「今は私よりお前だ。押してダメならさらに押せ、中には開くドアだってあるかもしれないぜ?」 言葉はいつもと変わりない。 だというのに、今の魔理沙からははっきりと“女”を感じている。 心臓の音が、部屋中に響いてるんじゃないかというぐらい、うるさい。 挑発するような視線とと口調のまま、魔理沙はブラウスの一番上のボタンを、外した。 「馬鹿。自分がどういう状況にいるのかまだ理解できてないのかよ、甲斐性なし」 魔理沙が好きだという気持ちは嘘じゃない、本気だ。 それなら何を迷う必要があるんだ? 考えるまでもない事じゃないか。 「齢を考えてからモノ言えエロガキ。窓から放り投げるぞ」 そういう気持ちも否定しないが、流されて体を重ねるのとはきっと違う。 「なんだ腰抜け。女の扱い方が分からないならここでお勉強していけよ」 「本当に女らしくない奴だな。オイル臭い部屋の中、こんな手で撫で回されるのが趣味なのか? ムードって言葉の意味辞書で調べてこい。 ああ、それと」 「あ?」 「言葉をそのままお返ししとく。『他人様にどう言われたところで気持ちは動かないぜ』」 ベッドで寝て来い、と最後に言い残し、俺は機械のパーツが並べられた床に戻るべく、ソファーに背中を向けた。 ヤバい、顔が熱持ってる。 とか思ってたらボルトを踏んづけた。 「いだっ! 痛ぇじゃねえかこの野郎!」 とても痛かったが、そんな事よりとんでもなくなにか、さっき恥ずかしい行動を取った気がしてならない、うひぃ。 「まだ続けるのか?」 「終わらせたら寝る」 「私から言い出した事だが、別に一昼夜やり続けてもらわなくても結構だぜ?」 「そんなの俺の勝手だ」 「今さらかもしれないが、無理なら無理で文句も言わない」 「やかましい、寝てれ」 うあ、なんか偉そうな上に語尾が変になった死にてぇ。 「仕方ない、そろそろ私も手伝おうか」 「んぁ?」 変な声が出た、というかどうして今ごろ。 「度々失礼な奴だな。私は手先だって器用だし、道具の扱いなら一流だぜ」 「でも電気回路なんて分からないだろ」 「一から十まで全て分からない事尽くしの筈がないだろ。例えば足元に転がってるこれなんかは銅の」 ブツン。 なにか今、絶対に聞きたくなかった音が 「……じ、事故だぜ。私はその場に運悪く居合わせてしまっただけだ」 「あぁ?」 っていうかちょっと待て、そんな馬鹿な話があるか。 「す、すまん。でもまずい事もなにも、まだ私は何もしてないんだぜ?」 「魔理沙、お前アレか。そのワイヤーじみた代物を素手で引きちぎったつもりなのか」 「んあ?」 よくよく考えれてみれば、人の小指ほどもある銅線が人間の小娘ごときに引きちぎれてはたまらない。 元々限界一歩手前だったんだろう。 「ちょっと見せてくれ」 これがどこの部品なのかと、調べてみればなんと主電源との直結部。 そりゃ電源も入らんわな……。 「ウフフフフフフ、もっと早く気付いてたらなぁ」 「げ、不気味な笑い方するな」 何かが壊れる理由なんて些細なものなのかもしれないが、気が付かない俺は馬鹿。 もういろんな意味でギリギリらしかった。 --------------------------------------------------- 修理はあの後、すぐに中断した。 朝にでも新しい銅線を買ってきて繋げば恐らく解決する。 冷え切った弁当を摘みながらの問答の末、ソファーで寝ると言って聞かない魔理沙を放置してベッドで毛布に包まっていた。 疲れがたまっているはずなのに、寝つけない。 「何やってんだろうな」 今日一日でぼろぼろに擦り切れてしまった、臭いの取れない手。 どうしてガラクタなんかに必死こいてるんだか、自分でもよく判らない。 「何、期待してんだろうな。頭悪い」 「お邪魔するぜ」 扉が突然開き、入ってきたのは手足の生やした謎の布団妖怪。 「いや、いろいろと言いたい事はあるが、何しに来た」 「言われた通り、あそこは狭くて眠りづらかった。筋をおかしくするぜ」 「だから言ったろ。すぐ退くからここ使えぶしっ」 話の途中だったというのに抱えた布団で殴打された。綿が寄るからやめてほしい。 「しかし幸運なのはこのベッドが広かった事だ。二人寝るスペースは充分にあるな」 「あるにはある。でも問題もあぶしっ」 「就寝前に説教はノーサンキューだぜ。そもそも私みたいなガキにゃ手を出さないんだろ?」 「卑怯な言い方だ。というかどうしてそうすんなり入ってこれる」 「意識してないからだな。おお、てことはお前は私を意識してることになるか」 「自惚れるのも大概にしとけ」 「そんな離れた位置で何言ってんだ。布団も充分届いてないじゃないか。ほれ、取って喰いやしないからこっち来いよ」 俺は確かに腰抜けでした。 隣から聞こえる静かな呼吸。 喉の奥にコルク栓でも詰まってるんじゃないかってぐらい呼吸がしにくい。 駄目だ、どうにか気を紛らわさないと。 「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空度一切苦厄、舎利子、色不異空空不異色色即是空空即是色」 「いきなり般若心経を読むな。三蔵法師かお前は」 こうでもしないと落ち着かないんだよ。 「まったく、いやぁしかし参るぜ。お前、本当に私の事好きなんだな」 「ああ?」 「どうとも思ってないのにそこまで緊張する奴はいないぜ」 「どうでもいいだろ、悪かったな」 「悪くはないさ。お前は見境なしって感じじゃないから、私としても悪い気はしない」 ちょっとくすぐったいけどな、と首を竦めてみせる魔理沙。 そして、それに自分が見惚れているのに気付く。 やはり向こうの部屋で寝たほうが、 「逃げるなよ」 上の布団をどかそうとした右腕をそのまま掴まれた。 「厠だ」 「嘘だな……もしかして、さっきのもビビって格好つけてただけか?」 「あそこでハイ僕嬉しいですと飛びつくような奴は最悪だ」 「まあな、こっちだってそんな奴なら願い下げだったぜ。さっきもほれ、この通り」 魔理沙がブラウスのボタンを上から二つほど外し、中に手を入れる。 そうして顔を出したのが必殺のミニ八卦炉。 「重ね重ね、俺をからかうのがそこまで楽しいか」 自分が遊ばれていた事を知らされ、苛つく。 「楽しいねえ。だってそうだろ? 自分の好かれてる相手なら多少の悪ふざけも許してくれるし、見返りも無しに無茶な事を頼んでも案外、手を貸してくれたりする」 「うるさい」 人の気も考えずに。 「感謝もしてる」 どうでもいいから寝てろよ。 「初めから嫌ってたわけじゃないが。今日だけでも結構、見直してるんだぜ」 「やめろ」 そんな事を聞かされたって、俺はどうすりゃいいんだよ。 戻った静寂。 部屋を支配する重い闇。 そして、握られたままの腕。 「なあ」 「何だ」 「もう一回、告白してみる気はないか?」 「答えが分かりきってるのにか」 「仕方ないぜ」 「バンザイしろってか。随分簡単にステキな事を言ってくれるな」 「一回も二回も変わらない気はするんだが、やっぱり嫌なもんか」 嫌も嫌だし、何より救いがなさすぎる。 つくづく自分は頭が悪いと思った。 「うまくは言えないけど、な」 ここまで結果が見えていて、それでも分の悪すぎる賭けに踏み切ってしてしまうんだから。 「お前が笑ってるのを見ると嬉しくて、それだけで幸せに感じられたんだ」 ありえる筈のない“もしも”。 そんな物に期待してしまうんだから、女々しいというのか執念深いというのか、ね。 「俺も一緒に笑い合っていたい。魔理沙、もしよければ付き合って欲しい」 二度目の告白。 この息の詰まる静寂も、前と何ら変わりがない。 「前より長かったな」 魔理沙はいつもの通り。 やはり前と同じ笑みを浮かべていた。 「すまん」 二度目の玉砕。 一人の女に二度フラれる男ってのは現実問題、なかなかいないと思う。 「キツいな」 「笑っていられるのは余裕がある証拠だぜ?」 なら、良かった。 こんな取り繕ったような見栄でも、役に立ってくれてるらしい。 「私も、お前を好きになれてれば良かったな」 やめろよ、聞きたくない。 顔を合わせていられなくなるだろ。 「両想いならきっと幸せになれただろうな。そんな気がする」 寝返りをうつ。 もう、駄目だった。 「馬鹿、言うな。余計な事を言うな。何で黙っててくれない?」 「え」 「きっぱり終わらせてくれなきゃ辛すぎる。これからどんな顔をお前に見せたらいいんだよ」 「お前はいい奴だぜ、本当にそう思ってる」 「嫌な奴じゃなきゃ直しようがないじゃないか。いくら足掻いても、もう好きになってもらえないって事じゃないのか。 俺みたいなの虐めて楽しいかよ。女と違うんだ、男が泣くのは見苦しいだけじゃないか。残酷な事ばかり言いやがって」 「違うぜ、違うんだ。私は」 「やめてくれ、もう」 信じられないくらいに震えた声での、最低の日の、最低な締めくくり。 「自分がみじめすぎて立ち直れなくなりそうなんだ。魔理沙、頼むよ、お願いだから」 震える体を掻き抱き、目をぎゅっと閉じ、口から漏れそうになる邪魔な声を噛み殺して、恥も外聞もなく俺は赦しを求めた。 「前の事なんか忘れろって、悪いのは私なんだぜって事を伝えたかった。ずっと苦しそうな顔してたからさ」 耳元で声が聞こえる理由も考えられない。 背中や体に回されたものから感じるほのかなぬくもりが心地よく、何よりも辛かった。 「お前みたいなのに惚れられるんだから、私はやっぱりいい女なんだろうな」 本当に、話を聞かない奴。 「お前よりいい奴を見つけられなかったら、指差して笑ってくれ」 これ以上みっともないところ見せたくなかったってのに、俺は、声を出して泣いた。 「おう。おはよう……寝惚けてんのか? 幻想郷の人間は朝の挨拶も満足にできないらしい」 朝。奥の部屋から似合わない及び腰で魔理沙が顔を見せた。 「……大丈夫なのか?」 ひどい顔なんだろう。 昨夜の出来事の上に結局一睡もできなかった事もあって、二つの意味で尋ねられているように聞こえる。 俺は努めて明るく、一度目の告白以前の調子で声を返した。 「正直ブッ倒れてもおかしくなさそうだが平気だ。昔は二徹、三徹とやってたからなあ。 むしろ家族でもない男に平気でよだれ跡つきの顔を晒すお前の将来のほうが不安……あ? お前まさか人様の布団によだれ落としたわけじゃなかろうな。不潔な奴め、ほら。拭け」 「ぷ、わ!? 冷たっ!」 「牛乳拭いた濡れ雑巾よかマシだろ。肌にゃいいらしいけどな」 流石の魔理沙も、今回ばかりは俺の言わんとしてる事を汲み取ってくれたのだろう。 顔拭きでごしごしやり、上げた顔に浮かぶ表情はいつもの快活なそれだった。 「顔に関しては今のお前に言われたかないぜ」 「そんなにヤバいか?」 「すっぴんのスキマ妖怪とならいい勝負だ」 「喩えはよく分からんが良しとしよう。朝飯はとっくに出来てるし、 食べたらちょっと香霖堂まで買い物に行って来てくれな。アレ仕上げるから」 --------------------------------------------------- 昼頃の霧雨邸前にて。 「うわぁーっ!? ででででたぁーーーっ!!」 何がだ。ていうか写真はやめれ。撮るな。 「遅かったじゃないか。こっちはとうに支度を済ませてたんだが」 「妖怪に助力を仰ぎ約束を力づくで反古にしようだなんて見損ないました! でもペンは剣より強し! 私には文々。新聞があります!」 「誰が妖怪なのかね鳥頭。人を見た目だけで判断するんじゃない」 「ああなんだ、外の。貴方がどうしてここに?」 「俺も修理に協力したからな。最終確認を終えた矢先だし」 返事が返ってくるまでにかなり間があったが、面倒なので触れずに台車を前に押し出す。 「え。じゃあ、まさか直ったんですか?」 問題なく動くようになった印刷機を見せる瞬間はちょっと鼻が高かった、相手が天狗だけに。 「直せって言い出したのはお前じゃないか」 「は、はい。その通りですが、瓢箪から駒が出てしまいました」 「私の辞書に不可能の文字はないぜ。今回のハナ差も、すぐに熨斗つけてお返ししてみせるさ」 「いいでしょう。次の勝負の折には他の機械も点検してもらいましょうか」 「ふん、小鬼に笑われるなよ?」 魔理沙とのやり取りを終えた鴉天狗、射命丸文がこっちを向く。 「しかしその顔は何事ですか。今夜がヤマだ、という感じですけど」 「ああ、ちょっとアレだ。フラれて寝てない」 いそいそと手帖を取り出す射命丸。嬉しそうな顔しやがって憎たらしい。 「そうでしたか、失恋とはお気の毒に。お相手はどこにお住まいの?」 「聞き回ってみればすぐに分かる。この程度も調べられずに何が新聞記者か、ってな」 「それもそうですね、では早速。これにて失礼します」 一礼の後、あっという間に射命丸は印刷機もろとも消え去ってしまったのが何故か名残惜しかった。まあとにかく勘の悪い奴。 「余計な事、言わないほうがよかったんじゃないのか」 会話を黙って聞いていた魔理沙が口を開く。 「知ってる。でも一番知られたくない相手の前であれだけ醜態晒せばどうでもよくなる。お相手不明の失恋話でも、話の種くらいにゃなるだろ」 「馬鹿だなお前」 「知ってる」 鼻で笑い、軽く背中を叩いてやる。 「お前がそんな顔してどうすんだよ。笑え笑え、いい女」 「馬鹿な、私の顔はいつだって他人を幸せにする笑顔に満ち満ちてるぜ」 「よだれつきだけどな」 「そこで知ってる、だろ? まったく気の利かない奴だ」 っと、眩暈がした。 そろそろ冗談抜きで倒れるかもしれん。 「んじゃ帰るわ。ありがとな性悪女」 「それはこっちの台詞だぜ化け物面。これからも茶菓子の用意を忘れるなよ」 「知ってる。そっちこそ、次は負けんなよ」 「知ってるぜ」 間抜けな男の失恋話、これにて閉幕。 ・私はネジの頭をバカにする天才です。機械まるでダメ。その辺の間違いや疑問についてはご容赦お願いします。 6スレ目 59(うpろだ0067) ───────────────────────────────────────────────────────────
https://w.atwiki.jp/nicoparo/pages/66.html
王の継承儀式は終わったと、声が響いた。静かに消えて行く黄金を見ながら、 お前が王なんじゃないかという古泉の言葉に、遊戯は惑いをみせつつ、先に進んだ。 回廊は深く続いている。こういう場所は罠の山と相場が決まっている。 先程の「試練」とやらの例も在り、何が起こるか分からない。 警戒心を持って魔理沙が先へと歩んでいると、あの、と背後から声が掛かった。 振り向くと、遊戯が居た。 「どうした? チョココロネでも食いたいのか?」 「いや違う。さっき、助けてくれただろう? あの、さっきの仮面が、現れた時。俺が、宙に浮き上げられて……」 ああ。と、遊戯の言葉に魔理沙は瞬いた。にやにや、と人の悪い笑みを浮かべる。 「『お、ぉうわ!?』って、すげぇ悲鳴だよな。 『デュエリスト』とやらが形無しだぜ。 ここから戻ったら、瀬人やこなたに教えてやろうかな」 「そ、それは勘弁して欲しいんだぜ! 魔理沙! ――いや、その、言いたい事は、そうじゃなくて――」 ああ、と、魔理沙は頷いた。 「安心しろよ。言いふらしたりしない。冗談だ。 それに、さっきの雷は言った通り、お前を攻撃しようとしたんじゃなくて、 お前に力を継承しようとしたものかも知れない。 だとすりゃ、私のやったことは余計なお世話だ。礼には及ばないぜ」 そう告げ、遊戯に背を向けると、それでも! と、声が掛かった。 「その……助けてくれて、嬉しかった。ありがとう、魔理沙」 はっきりと、目を見て、告げられた。ぱちり、と瞬きをする。 ぽりぽり、と人差し指で頬を掻いて、ああ。と、我ながら間の抜けた声が洩れた。 そういえば、コイツの事、余り良くは知らないんだよな、 と石畳を歩きながら、魔理沙はひとり、思う。 自分とは違う世界の奴で、「AIBO」とか言うのを奪われて、 瀬人とかいうヤツはライバルで、こなた達とよくカードゲームをしている。 単なるカードゲームの筈なのに、何やら酷くテンションが高くやかましいし、 モンスターが現れたりするので、ひょっとしたらあれはスペルカードみたいな、 何らかの「魔法」なのかもしれない。 この間、「ニコニコ」に言った際に、「AIBO」は取り戻せたようで、 時々遊戯は独り言を言ったり、背が伸びたり縮んだりしている。 バーサーカーソウルが好きで、よく魔力を切らしている。 ……知っているのは、こんなところだ。ああ、それとそうだ。王かもしれないのだった、コイツは。 ちらり、と後ろを見る。遊戯は気付かず、前を歩いている。 ピラミッドは王の墓だとされている。コイツが王なのだとすれば、 自分達はその墓を荒らしているようなものなんじゃないだろうかと、ふと思う。 汝、窃盗の―― という、先程の声が、甦った。 唐突に、腕を、引かれた。 「な、なんだよ! 遊戯!?」 「危ないんだぜ! トラップだ。そこ、通ると矢が出る仕掛けになってる」 言われて、目線を通ろうとしていた足元へと移動させる。 確かに、そこには小さく複数の穴が開いており、その奥には矢のような物が僅かに見えていた。 「この道は駄目だ。皆で、別の道を探そう」 遊戯の言葉に、何故か、かっとなった。ぱっと引かれていた腕を振り払うと、 箒を呼び出す。迂回する必要なんて、無いぜ! と告げる。 「床がスイッチなんだろ? 私が空に浮いて、皆を運べば良い。 それで万事、問題無し! 違うか?」 どこか勝ち誇ったようにそう告げると、遊戯はやや迷いの色を目に滲ませながらも、 頷いた。 箒に乗れる人数は限られている。なら、まず俺が行くぜ! と、遊戯が声を上げた。 特に逆らう理由も無く、箒に跨り、目線で促す。遊戯が後ろに着く。 「おい、もっと詰めろよ。箒って言うのは掃く方に重量があると上手く飛べないんだぜ? それに、きちんと掴まれよ。距離が短いとはいえ、危ないぜ?」 そう唇を尖らせると、遊戯はあ、ああと躊躇いながらも、身を寄せ、 魔理沙の腰に手をやった。ふわり、と魔理沙は、浮遊する。 わ。と、遊戯の唇から、驚きのような、喜びのような、声が洩れた。 トラップである床を飛び越え、矢が仕掛けられていない場所を見つける。 着地しようと高度を下げる。重力に従い、少しずつ降りる。 やがて二人の両足が地に着いたところで 「「え?」」 と、二人同時に、声を上げた。 「霧雨さん! 武藤君ー!」 言葉の叫びが、何故か、「上」から聞こえた。 床が抜けたのだと気付いた。慌てて魔力を集中させるが、何故か、上手く行かなかった。 魔力の練りが悪い。まるで、薄い膜が張っているかのような感覚だ。 それでも必死に魔力を練り上げ箒を飛ばす。落ち行く遊戯をフルスピードで追い、 ぱっと、手を、掴んだ。 「魔理沙……!」 「遊戯っ!」 上に向かう力は無かった。落下スピードを緩め、途中にあった、横穴へと滑り込み、 着地する。 二人して息を吐くと、遊戯はちらりと下を覗き込んだ。底には無数の槍が見えた。 念の入ったことだ、と一人ごちる。寿命が縮んだよ、と呟く相棒に、全くだ。 魔理沙がいて助かったと心の内で返す。礼を言おうと、魔理沙の方を振り向くと、 彼女は帽子を目深に被り、俯いていた。 「すまねぇ……私の、せいだ……」 「? 何がだ? 寧ろ、魔理沙が居なかったら、俺達は……」 「私が『飛んでいこう』と言わなければ、こんな事にはならなかった!!」 珍しく、さばさばしている魔理沙にしては荒い語気に、遊戯は思わず怯んだ。 どうしたんだ? と、首を傾げてみせる。 「別に、そんな言わなくても、箒で、直ぐに上に……」 「魔法で上には行けない。何らかの力で、阻害されてる」 搾り出すかのような、声だった。 「……自分の足で、歩いていくしか、ない……」 苦渋に満ちた、魔理沙の声が、通路に響いた。 ふたり分の足音がピラミッド内に響いていた。 先行く遊戯の後ろを、やはり、帽子を目深に被ったままの、魔理沙が続く。 陽気な彼女にしては、黙ったままで、その沈黙が、重い。 相棒、ともう一人の自分に、声を掛ける。 (魔理沙のヤツ、どうしちまったんだ? らしくないぜ!?) (んー…責任を感じてるんじゃないかな? 彼女、割と真面目っぽいし) (責任? 魔理沙は此処を早く抜け出すために、協力しようとしたんじゃないのか? それの何処に責任があるんだ?) はぁ……と、わざとらしい溜息が、もう一人の自分から聞こえてきた。 (もう一人の僕ってさ、ゲームにおける心理戦には強いのに、 心の機微に本っ当に疎いよね。まぁ、いいやキミのそういう所は今に始まった ことじゃないし……。 とにかく、そう思うなら、そう言ってあげなよ。僕は潜ってるから。じゃあねッ!) (ちょ、待っ! 相棒! AIBOOOOOOOOOOOOOOOOO!) ふっと、消えた意識に思わずパズルに触れる。相棒の意識は完全に沈んでいる。 こうなったら、もう、ちょっとやそっとでは出てきてくれないだろう。 ふぅ、と溜息を吐いていると、なぁ。と、魔理沙の声が掛かった。 「なぁ、盗人って、悪いって、思うか――?」 言葉に、振り返る。魔理沙は目線を反らして、気まずそうに立っていた。 「話が、良く分からないんだぜ? ただ悪いと言うなら、 俺らが宝箱からアイテムを取る行為だって、立派な盗人だし、 時と場合によるんじゃないのか?」 夢を見たんだ、と魔理沙は言った。 「あの、さっきの王の、闘いの前にさ。……三人とも、倒れたろ? そんとき、罪を罰するって言われたんだ。窃盗の、罪を、さ……」 別に! 盗もうと思っているわけじゃねぇ! と、魔理沙にしては珍しく慌てた語調で声が掛かった。 「ただ、本とか、知識とかが、私には必要で……。ひつよう、なんだ……」 沈黙が落ちた。間が置かれ、上手く言えないがと遊戯は前置きしてから、言う。 「俺は相棒と違って、あまり、物事の善悪というものは、良く分からない。 必要だと己が思い、手にしたものの重みが分かっているなら、それで良いと思うぜ?」 それに、と、遊戯が言った。 「得た知識を生かすには、生かすだけの知恵と技術、己の努力とが必要だ。 魔理沙が自分なりに使いこなせているというのなら、それはもう、魔理沙のものだ。 魔理沙が自分の知恵と、技術と、努力とで学び取ったものだ。 それでもまだ、罪悪感とかを感じるのなら、その力で、誰かを助けてやれば良い。 それで誰かを悲しませた分は、チャラだ。そうだろ?」 言って、腰に手を当て、にんまりと不敵に笑んで見せた。 ――すると唐突に、両腕が、伸びて来た。 「ま、魔理沙!?」 カラン、と魔理沙が手にしていた箒が転がる。 普段魔理沙が被っている魔女の帽子が、音も無く落ちた。 遊戯の尻が地面に着き、魔理沙の両腕が遊戯の背に回る。 強い抱擁に、魔理沙の僅かなふくらみが、遊戯の胸に当たる。 金髪に染み込んだ、薬草だろうか? 不思議な香りが、鼻孔をくすぐり、 遊戯の胸を高鳴らせた。 ――がとう、と、声がした。 「ありがとう。ありがとうな、遊戯――」 耳元で囁かれた言葉に、遊戯は眼を見開いた後、 ふわりと笑むと、ぽん、ぽん。と、なだめるように、勝気な少女の背を撫ぜた。 さぁ、行こうと遊戯から手を差し出され、 二人は何の疑問も持たずに、手を繋いだまま、ピラミッドの回廊を進んでいた。 私は普通の魔法使いだからさ、と、魔理沙は苦笑いしながら、話す。 「魔法を使えなかったら、単なる人間なんだ。 空を飛ぶって言うのは、魔女にとっては、基本中の基本だからさ、 それがこの……ピラミッドの力で封じられちまって、あの、夢見てさ、 何だかちょっとオカシクなっちまった。恥ずかしいな。悪い」 気にすること、無いんだぜ! と、遊戯が手を引きながら、答える。 「魔理沙は、魔理沙だ! それに、空を飛べるだけでも俺は凄いと思うんだぜ? さっき、一緒に箒に乗せて貰った時、凄いと思った。 きっと空を飛んだら、もっと心地好いんだろうな」 勿論だぜ! と、魔理沙が返す。 「箒で空を飛ぶのは最高なんだ! 青空の日は鳥達と風を渡り、 夜は星や、街明かりを眺めて飛ぶんだ。頬に当たる風が心地好くて、 最高に、楽しいんだぜ! そうだ! 此処を出たらさ、遊戯、私の箒に乗せてやるよ!」 「本当か!? 約束なんだぜ! 魔理沙!」 「ああ、その代わり私にも、遊戯がやっているゲームを教えてくれよ」 勿論なんだぜ! と、賑やかな二人の声が、回廊に響く。 賑々しいさまに、意識の底からもう一人の遊戯はゆっくりと起き上がり、 内に篭ったまま、苦笑した。 同じくらいの背丈の二人が、手を取り合い、談笑しながらゆったりと歩いている。 (あの、フラグクラッシャーのもうひとりの僕が、なぁ……) このことを、自分達の世界に居る、彼へと想いを寄せる少女……自分の、 想い人……が知ったら、どう思うだろうか? それを考えると、どこか複雑な気持ちな気持ちになった。 ちらり、と魔理沙ともうひとりの自分を、覗き見る。 二人の顔は、穏やかだ。まるで、長年来の親友のような、戦友のような、 恋人同士のような、兄妹のような、顔をしている。 まぁ、良いか。と、遊戯は、思った。 (フラグクラッシャーが二人揃うと、寧ろフラグが立つモノなのかな? とにかく、今は二人の邪魔を、しないでおこう……) 二人の間に目覚めたものが、友愛なのか、恋愛なのかは、分からない。 ただ、二人が手を繋ぎ、回廊を力強く進むそのさまは、 何やらとても、良いことに思えた。 =END=
https://w.atwiki.jp/bankett/pages/124.html
《金髪緑眼の討ち手バーニングアリサ“アリサ・バニングス”》 ノーブル/女 ●3/2 攻撃力 4/耐久力 3 [[イラストレーター]]:キチロク [[セットアップ]] ドリンゲン このキャラクターはストラテジー、トリックの目標にならない。 場のすべての“高町なのは”に-2/+0の修正を与える。 得物は贄殿遮那、流派は飛天御剣流。卍解を駆使して戦う金髪緑眼の幼き 討ち手は、今日も元気にツンデレだ。「うるさいいうるさいうるさ~い!」 ・考察etc ここに記入する予定です。 関連カード このカードで影響を受ける“高町なのは”のカード《平凡な小学3年生“高町なのは”》 《魔法少女“高町なのは”》 《憎悪の魔法少女“高町なのは”》 《スターズ分隊隊長“高町なのは”》 《不屈のエース・オブ・エース“高町なのは”》 《最終決戦形態エクシードモード“高町なのは”》
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/302.html
時間軸は新・アリス×ゆっくり魔理沙3の数日後 「たまにはおしとやかに訪れてやろうかな」 そう呟くと魔理沙は乗っていた箒を右手で拾い上げ、地に足を着いた。無意味に全速力で来たので、服の所々に皺が寄ってしまっている。手持無沙汰にスカートの部分の皺を直してみたが、すぐに面倒になってやめた。今から会うのはどうせ顔なじみだし、おめかししたからと言って歓迎してくれるような奴でもない。魔理沙は目の前の褐色のドアノブを掴んだ。 「おいーっす」 空いたドアの先から返事はなかった。 「……挨拶が悪かったかな。昔の有名な魔女の挨拶なんだけどなあ。あがるぞー」 当然のようにあがりこむ。最も今回は挨拶をしてから土足で上がりこむまで優に20秒もの時間を費やしており、これは今までにおける最長記録である。 「おーいアリス、いないのかー? いないなら返事しろー」 返事はない。 「留守なのかな……でもドア空いてたし……。ん? ドアは家にいても普通閉めるよな? 田舎もんじゃあるまいし」 神社や香霖堂を訪ねるときには鍵が掛っていない。紅魔館は門番を倒して入る。アリスの家だって窓や壁から入る。他人の邸宅のドアノブに触れたのは久方ぶりだ。ドアには普通鍵が掛っていて、入る前にノックをするものだと魔理沙の頭の片隅に古ぼけた知識が流れ込んできた。もちろんそのままどこかへ流れ出て行った。 「おーい。アリスー。返事してよ、怒ってるの?」 「……いらっしゃい、よくきたわね」 「この気の抜けるような声は……お前かー!」 声のした方を向き、屈んでそれを持ち上げる。 「きゃあ~~!」 元気で人懐こい犬のようにそれは魔理沙の腕の中でじたばたする。 「ゆっくりしていってね!!!」 「飛び回って疲れてるから、そうさせてもらうぜ」 ゆっくり魔理沙。アリスは平仮名っぽくまりさと呼んでいる。魔理沙の顔を膨らましたような容貌をしているので、というより容貌だけで首より下がないという奇妙な生き物なので、魔理沙は最初は敬遠していた。しかし、アリスの家に行けばいつもゆっくり魔理沙はいるし、博霊神社には霊夢の顔をした似た生命体が常駐している。おまけに最近は別の顔をしたゆっくりも魔法の森とその界隈で特によく見かけるようになった。アリスが惹き寄せてるんじゃないか、と根拠なく霊夢が言っていたのを思い出す。まあそんなわけで、何度も見るたびに慣れっこになってしまった魔理沙がゆっくりに魅せられるのも時間の問題だった。『ウザ可愛い』というのが『言葉』でなく『心』で理解できた、と同じくゆっくり愛好家の紫と博霊神社で大いに語り合ったこともある。そのとき霊夢に理解できないものを見る目をされたが気にしないことにした。 「フゥゥーー……初めて………ゆっくりを可愛がっちまったァ~~~~♪ でも想像してたより弾力がないな」 「?」 「ああ何でもない、こっちの話だ。まりさは相変わらず元気そうだな」 「魔理沙もあいかわらずびしょうじょね!!!」 「うむ、よくわかってるな」 「まりさには負けるけどね!!!」 「この野郎!」 「きゃっきゃうふふ~♪」 ゆっくり魔理沙は霧雨魔理沙のことを魔理沙と呼ぶ。 霧雨魔理沙はゆっくり魔理沙のことをまりさと呼ぶ。 始めはややこしかったが、ゆっくり魔理沙が発音の練習をして漢字っぽく「魔理沙」と発音できるようになってから段々と違和感が薄れてきて、今では自然そのものだ。 「アリスはどうしたんだ? お前だけ残して家空けるなんてことはしないだろうし」 アリスはまりさに対して表面上は素っ気なくしているが、その実かなり気にかけて丁寧に世話をしていた。もともとの几帳面な性格もあるだろうが、それだけでは説明できない献身的なアリスの一面を垣間見ることが魔理沙の目から見ても多々あった。情とはこういうものだろうか、と自分が大切にされているわけでもないのに何かむず痒く感じた覚えがある。 ……まあそれだけではなく、ゆっくりは好奇心の塊であると同時に馬鹿なので、一人(?)家においておくのは危険だという理由もある。家財の損傷的な意味で。 「いるよ。おねえさんが家にいるときにかってにお客さんのお、おう、おー」 「応対」 「そう、おうたいしたらおこられるの。まむ、まむられ、まむかれ」 「まぬかれざる客……無理して難しい言葉使わなくていいぞ」 「むー。だっておねえさんがそう言ったんだもん。その、まむかれざる客かもしれないからだめだって」 「そりゃあ一理あるな。今回は私だったから良かったものの、この辺はヤバげな妖怪もうようよいるからなあ」 「とくに家のものをかってにもっていく人や、ことばづかいがげひんな人や、白と黒のまほうつかいはあいてしちゃだめだって」 「はっはっは、誰のことかなー。っていうかそれ最後でほぼ特定されてるじゃないか」 「でもさいきんはしかたないの。おねえさんずっとうごかないから」 「え……」 魔理沙の顔が強張る。 「おい、動かないってどういうことだ。アリスはどこにいるんだ」 「しん、しんつ、しんつー」 「寝室な。わかった」 魔理沙はまりさを抱えたまま早足に寝室に向かった。ちらと周りに目をやると、どこか違和感がある。寝室のドアの直前でそれに気がついた。……ドアノブに埃が溜まっている。豪華な装丁の書物が並ぶ本棚も、古風で高級そうな椅子も、枯れない花々で飾られた花瓶もそうだった。 すべて、長い間手入れされていない。人に使われていない。あの几帳面なアリスが? ビスケットを一欠片テーブルの上に溢すだけで育ちが悪いと嫌味をいうアリスが? 「アリス!」 当たり前のように開いていた寝室のドアの先で、少女が床に臥していた。 「アリス! おいアリス!」 魔理沙は抱えていたゆっくりから手を放し、ベッドに走り寄った。空いた両腕でこれでもかというほどアリスの身体を揺する。 「どうしたんだよ! 起きろよ!」 「魔理沙、ゆすっちゃだめだよ!」 「ぅ……ん……」 アリスの口から漏れた掠れた儚い声。その声は魔理沙にとっては、肩上で制止を促すゆっくり魔理沙の叫び声よりずっと大きく聞こえた。 「!! 生きてる……アリス、私だ。魔理沙だ。わかるか?」 「う、う」 弱々しく挙げられたアリスの左手を魔理沙はしっかりと握りしめた。 直後。 「うるさーーーーーーーーい!!!」 残っていた右手から強烈なストレートが繰り出された。 「うげっ!!」 「ゆぎっ!!」 魔理沙が吹っ飛び、その肩に乗っていたまりさも巻き添えを喰らった。 「え、え?」 「だから言ったのに……おねえさんねおきわるいの」 「さっきからねー」 髪はボサボサ(よく見れば頭にヘアバンドをつけっぱなしである)、目は弛み、息をするのも面倒そうな喋り方。ある意味普段見られないレアなアリスと言えるが、不意の一撃に呆気にとられている魔理沙にはそれを堪能する精神的余裕はなかった。 「魔理沙、うるさいの! ねー、うるさい! アリス、アリスアリスアリアリアリアリって、お前は麻雀か、それともイタリアンマフィアかよ! ってー、まりさも白黒は入れるな、ってー、ねみー、寝る」 文法規則を無視した一連の台詞を吐き終わった直後にはもうアリスはベッドの上で再び動かなくなった。……注意して聞くと、ほんのわずか寝息が聞こえた。それ以外は死体のようにぴくりとも動かない。 「……まりさ、動かないってこれか?」 「うん。ねてばっかりでずっとうごかないの」 「紛らわしいんだよお前はーっ!!」 「うるさーーーーーーーーい!!!」 枕が魔理沙の顔面に直撃する。魔理沙の視界が戻った時には、またもやアリスの仮死体があった。 「おねえさんねおきわるいの」 「……向こう行って話そうか」 アリスを刺激しないように入ってきたドアをそっと開く。ドアを閉めるときにドアの軋みで僅かにキィ、と音がした。 「ぅぅん~」 (げっまた起きた!?) 「ぅぅ~天和・四暗刻・清老頭、全員トビだー……」 (……何の夢を見てるんだ) 「すーあんこうはてんほーのばあいたんきまちなの? しゃんぽんまちなの?」 「何でお前が詳しいんだよ」 続き→新・アリス×ゆっくり魔理沙5 ゆっくりと続きキター -- 名無しさん (2008-09-17 18 24 56) 週末ぐらいに続き書くよ? ……たぶん。永琳をちょっと出す予定。 -- Jiyu (2008-09-18 01 26 48) 久々にワロタ -- 名無しさん (2008-10-03 18 21 12) ネタにマジレスすると・・・天和は高いほうの役を採用するので単騎待ちとなる -- マジレス赤字 (2009-10-26 00 09 12) おいっすwwwww -- 名無しさん (2012-10-15 01 14 26) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/520.html
魔理沙6 6スレ目 59(うpろだ0067) 「印刷機、か? 年代物だな」 面倒事を運んできたのはそんな何気ない一言だった。 「おー! 判るか? じゃ頼むな」 --------------------------------------------------- 断っておくが、こんな昔の物をいじった経験なんて無い。 以前に何かの本で見かけた資料が、目の前にあったそれとよく似ていたから判別できただけだった。 だってのに俺は朝から工具を片手に、家に運び込まれたオンボロの修理なんかをやらされてる。 工具の出所は勿論、香霖堂。 「機械いじりなんて、元の世界でもやってねえっつの……」 分解され床一体を埋め尽くしたパーツ。 自分なりに書き残した汚い設計図。 オイルやインクの嫌な匂いを吸い込み、部屋に染みついたんだろうなとげんなりすること数回。 どうしてこんな事をせにゃならんのかと思ってはみてもダンス・オブ・後、愚痴っていても夜は明ける。 汚れて荒れた手にニッパを取って、また機械いじりに励む。 古いだけあって複雑な構造じゃないのが不幸中の幸いだった。 日もとっぷり暮れた頃、天狗との勝負に負け、修理を押しつけられたという全ての元凶が姿を見せた。 「おーす! そろそろ直ったかー?」 「毎度毎度、戸を蹴破らんばかりの勢いで入ってくんな」 「うげ、臭うぜこの部屋」 「帰れ」 誰のせいだ。 元凶こと霧雨魔理沙は興味深そうに部屋の中のパーツを見て回るが、その腕にまた何か抱えられているのが見えてうんざりする。 「まだ部品が何か残ってたのか?」 「ん? コレの事なら不正解だが、気になるか?」 「ならない。見たくもない」 設計図をボロ紙云々と言って確認も取らずにはたき落とし、テーブルの上に持っていた風呂敷を乗せる。 「後で後悔するなよ……どうだ見ろ! この私が手塩にかけて作り上げた弁当様の登場だ!」 楽しそうに何を言うかと思えばこいつは、人の気も知らずに。 「持って返ってくれるか。こんな手で食べ物になんか触りたくない」 「あー? 我が侭な奴だな」 「オイルの臭いで胸焼けして食欲が出ないんだ。悪い」 先端のゴム部分を切り落として剥き出しの銅線部を捩って纏める。 長年使っていたというだけあって随所の劣化がひどく、こういう部分を一つずつ直していくのは根気のいる作業だった。 「うげ、本当に汚い手だな。ちゃんと洗えよ」 魔理沙が背中から作業を覗き込んでくる。 軍手なんてのは不器用な俺が使っても、ただ能率を下げるだけの厄介者でしかない。 「明日の昼までには頼むぜ。ブン屋が催促に来てしまうしな」 今の誰かさんと同じだ。 「分かってる。気が散るから後ろに立つな」 「そういうわけにはいかないぜ。私には作業を確認する義務というものがある」 絶えず顔に貼り付けているにやにや笑いが、この時は妙に癪に障った。 「振った男をからかってそんなに楽しいか」 「魔理沙さんが素敵なのは今に始まった事じゃないんだが、まだそんな事気にしてたのか?」 何も言葉は返せなかった。 この幻想郷という世界に迷い込んできた時、初めに遭遇したのがこいつだった。 口では悪態をつきながらも面倒見のよい少女に、右も左も分からなかった当時の俺がどれだけ助けられたかは分からないし、今でも感謝してる。 だから告白に踏み切った時は、振られても文句を言うつもりなんてなかった。 『悪いな、私は自分で好きになった相手を捕まえる予定なんだ。他人様にどう言われたところで気持ちは動かないぜ』 じゃあ仕方ない、なんて簡単に諦められれば誰も苦労しない。 それ以降、彼女に近づくのはよそうと思い家を尋ねることもせず、たまの宴会などにも顔を出すのをやめた。 だが対する魔理沙はというと、前にも増して俺を訪ねてくるようになった。 生殺しなどと言えば大袈裟だし、子供すぎると笑われるかもしれないが、それだけ苦痛にしか感じられない日々が続いていた。 「つ、っ!?」 余計な事を考えてたせいだろう、接合用の熱されたはんだの欠片が手に落ちた。 「どうした! 大丈夫か?」 「何でもない! 座ってろ!」 自分の予想以上に大きな声が出て、魔理沙の表情が無機質なものに変わっていく。 「悪い」 「少しは休めよ」 箒を掴み、魔理沙は部屋を出ていった。 頭から抜けていた手の痛みで我に返り、桶の水に突っ込んで冷やす。 波間に浮かんだ自分の顔は汚れと疲れで酷い有様だった。 洗ってみても、汚れはなかなか落ちてくれない。 部屋に散らばってる機械も、テーブルの上で寂しげに佇む二人分の弁当箱も、まるで全てが俺を責めているように感じられた。 「ああ、どうせ俺が何もかも悪いんだよ!」 嫌われれば楽になるはずなのに、どうして余計に苦しむ必要があるんだよ。 綺麗になった手が元通りになるのに、三十分もいらなかった。 --------------------------------------------------- 再び元の形に組み上がった印刷機が見違えてしまう程の出来に映るのは贔屓目なんだろうか。 「あとは電源が入れば完璧、終了だ」 コンセントにあたる部分をよくわからない箱に繋ぐ。 曰く、電気の存在しない幻想郷での代替品。 奇妙な事柄など外にいくらでも転がってる世界なので詳しい話は聞かなかったがともあれ、緊張しつつスイッチを押す。 カチリ。 カチリ。カチリ。カチカチ。 最悪な日は何をやっても最悪に終わる。 「いや、組み立てに失敗しただけって可能性もある」 自分を励ましながら、物音一つ立てやしなかった機械を再びバラバラにして、目を擦りつつ自作の設計図と睨めっこ。 ……何か見落とした部分はないだろうか。 ……設計図自体の間違いは考えたくない。 ……あれ、なんか俺の名前が書いて……? 物音。 「だだだだいじょうぶですねてません!」 「何やってんだお前」 声の方を見れば、ドアノブに手をかけたままの魔理沙が呆れ顔。 「いや、びっくりした。そろそろ仮眠でも取るべきかね」 思わず苦笑すると、対する魔理沙はどこかいつもより暖かい雰囲気の笑みを見せた。 「やっと少し、笑ったな」 その言葉で意識が鮮明となる。 本格的に疲れが出たのか、以前の感覚で反応してしまったらしい。 「帰ったんじゃなかったのか」 「うんにゃ、夜の散歩に行ってきただけだぜ」 愛用の帽子をテーブルに置き、ソファーをずりずり動かしてこちらを向けてから、魔理沙は足を曲げてそこへ横になる。 「帰って寝ようにもサボられちゃたまらないからな」 「勝手にしてくれ」 言っても無駄なので、構わずに落ちていた殴り書きだらけの設計図を拾う。 部品を間違えてないか、余る部品はないかと何度も上書きを繰り返す作業は予想以上に神経を使った。 思い返せば明確に故障と見受けられる箇所などあっただろうか、 専門家でもない俺には対処不能な原因が隠れているのかもしれない。 ……直せないとやはり、困るんだろうな。 「すぴー」 あんのクソガキ寝てやがる。 となると困った、日付もとっくに変わってる事だし今から帰れとは言えない。 となるとソファーではなく奥の部屋のベッドを使わせるしかないのだが、となると二部屋しかない家に俺の寝床は残されてない。 「……俺はジョバンニじゃねえっつの」 完徹決定。 「魔理沙。寝るんなら向こう行け」 「ぐおー」 「おい」 「すぴー」 起きる気配なし。 膝を抱えるようにして丸まって眠る姿はネコのようだ。 こうして見れば華奢な体格といい、ふわりとした髪といい、なかなか見られないぐらいに可愛らしい女の子。 性格はともかくこんな顔してるのが相手じゃフラれて当然だわな。 俗に言われるあばたもえくぼではない、と思う。 ……寝てるなら、ちょっとぐらいいいか。手が汚れて使えないわけだし。 ひょい。 ぱさ、ずるり。 「あーもうミスった、って」 足で放ってやった俺の大事な一張羅はソファーの背もたれに引っかかってしまったが、魔理沙の腕が自分の体に包み直す。 「ちょっと喫驚したぜ」 「ウソ寝かこいつ」 「不逞な輩に嫁入り前の体を狙わては大変だしな。しかし器用な事するぜ、お前」 「やかましい。向こうに行って寝ろ」 「まあ聞け。一つ質問をしたい」 「何だよ」 さっさと移動してもらいたかったので適当に話を促す。 「今でも私の事を好きだと思ってるか」 質問の内容を聞くと自分の顔の筋肉が強張るのを感じた。 「性格の悪い奴。今でも好きではある。だから、どうした」 「いやぁ照れるぜ」 「………」 「冗談だ、そう変質者じみた顔をするな」 こいつの冗談は空気を読まないから非常に腹が立つ。 「お前は一度フラれたぐらいで諦めるのか?」 「……回りくどい。要点だけ言ったらどうだ」 「ふん、じゃあリクエストにお答えしてやるぜ」 魔理沙は寝転がったまま体を動かすと、 「目の前でいい女が寝てる。お前の惚れてる女だ。これはチャンスだと思わないか?」 上目遣いに俺を見上げ、いつもとは違う種類の笑みを作った。 今の自分は明らかに冷静でいられてない。 「自分が何言ってるのか分かってるか」 「今は私よりお前だ。押してダメならさらに押せ、中には開くドアだってあるかもしれないぜ?」 言葉はいつもと変わりない。 だというのに、今の魔理沙からははっきりと“女”を感じている。 心臓の音が、部屋中に響いてるんじゃないかというぐらい、うるさい。 挑発するような視線とと口調のまま、魔理沙はブラウスの一番上のボタンを、外した。 「馬鹿。自分がどういう状況にいるのかまだ理解できてないのかよ、甲斐性なし」 魔理沙が好きだという気持ちは嘘じゃない、本気だ。 それなら何を迷う必要があるんだ? 考えるまでもない事じゃないか。 「齢を考えてからモノ言えエロガキ。窓から放り投げるぞ」 そういう気持ちも否定しないが、流されて体を重ねるのとはきっと違う。 「なんだ腰抜け。女の扱い方が分からないならここでお勉強していけよ」 「本当に女らしくない奴だな。オイル臭い部屋の中、こんな手で撫で回されるのが趣味なのか? ムードって言葉の意味辞書で調べてこい。 ああ、それと」 「あ?」 「言葉をそのままお返ししとく。『他人様にどう言われたところで気持ちは動かないぜ』」 ベッドで寝て来い、と最後に言い残し、俺は機械のパーツが並べられた床に戻るべく、ソファーに背中を向けた。 ヤバい、顔が熱持ってる。 とか思ってたらボルトを踏んづけた。 「いだっ! 痛ぇじゃねえかこの野郎!」 とても痛かったが、そんな事よりとんでもなくなにか、さっき恥ずかしい行動を取った気がしてならない、うひぃ。 「まだ続けるのか?」 「終わらせたら寝る」 「私から言い出した事だが、別に一昼夜やり続けてもらわなくても結構だぜ?」 「そんなの俺の勝手だ」 「今さらかもしれないが、無理なら無理で文句も言わない」 「やかましい、寝てれ」 うあ、なんか偉そうな上に語尾が変になった死にてぇ。 「仕方ない、そろそろ私も手伝おうか」 「んぁ?」 変な声が出た、というかどうして今ごろ。 「度々失礼な奴だな。私は手先だって器用だし、道具の扱いなら一流だぜ」 「でも電気回路なんて分からないだろ」 「一から十まで全て分からない事尽くしの筈がないだろ。例えば足元に転がってるこれなんかは銅の」 ブツン。 なにか今、絶対に聞きたくなかった音が 「……じ、事故だぜ。私はその場に運悪く居合わせてしまっただけだ」 「あぁ?」 っていうかちょっと待て、そんな馬鹿な話があるか。 「す、すまん。でもまずい事もなにも、まだ私は何もしてないんだぜ?」 「魔理沙、お前アレか。そのワイヤーじみた代物を素手で引きちぎったつもりなのか」 「んあ?」 よくよく考えれてみれば、人の小指ほどもある銅線が人間の小娘ごときに引きちぎれてはたまらない。 元々限界一歩手前だったんだろう。 「ちょっと見せてくれ」 これがどこの部品なのかと、調べてみればなんと主電源との直結部。 そりゃ電源も入らんわな……。 「ウフフフフフフ、もっと早く気付いてたらなぁ」 「げ、不気味な笑い方するな」 何かが壊れる理由なんて些細なものなのかもしれないが、気が付かない俺は馬鹿。 もういろんな意味でギリギリらしかった。 --------------------------------------------------- 修理はあの後、すぐに中断した。 朝にでも新しい銅線を買ってきて繋げば恐らく解決する。 冷え切った弁当を摘みながらの問答の末、ソファーで寝ると言って聞かない魔理沙を放置してベッドで毛布に包まっていた。 疲れがたまっているはずなのに、寝つけない。 「何やってんだろうな」 今日一日でぼろぼろに擦り切れてしまった、臭いの取れない手。 どうしてガラクタなんかに必死こいてるんだか、自分でもよく判らない。 「何、期待してんだろうな。頭悪い」 「お邪魔するぜ」 扉が突然開き、入ってきたのは手足の生やした謎の布団妖怪。 「いや、いろいろと言いたい事はあるが、何しに来た」 「言われた通り、あそこは狭くて眠りづらかった。筋をおかしくするぜ」 「だから言ったろ。すぐ退くからここ使えぶしっ」 話の途中だったというのに抱えた布団で殴打された。綿が寄るからやめてほしい。 「しかし幸運なのはこのベッドが広かった事だ。二人寝るスペースは充分にあるな」 「あるにはある。でも問題もあぶしっ」 「就寝前に説教はノーサンキューだぜ。そもそも私みたいなガキにゃ手を出さないんだろ?」 「卑怯な言い方だ。というかどうしてそうすんなり入ってこれる」 「意識してないからだな。おお、てことはお前は私を意識してることになるか」 「自惚れるのも大概にしとけ」 「そんな離れた位置で何言ってんだ。布団も充分届いてないじゃないか。ほれ、取って喰いやしないからこっち来いよ」 俺は確かに腰抜けでした。 隣から聞こえる静かな呼吸。 喉の奥にコルク栓でも詰まってるんじゃないかってぐらい呼吸がしにくい。 駄目だ、どうにか気を紛らわさないと。 「観自在菩薩行深般若波羅蜜多時照見五蘊皆空度一切苦厄、舎利子、色不異空空不異色色即是空空即是色」 「いきなり般若心経を読むな。三蔵法師かお前は」 こうでもしないと落ち着かないんだよ。 「まったく、いやぁしかし参るぜ。お前、本当に私の事好きなんだな」 「ああ?」 「どうとも思ってないのにそこまで緊張する奴はいないぜ」 「どうでもいいだろ、悪かったな」 「悪くはないさ。お前は見境なしって感じじゃないから、私としても悪い気はしない」 ちょっとくすぐったいけどな、と首を竦めてみせる魔理沙。 そして、それに自分が見惚れているのに気付く。 やはり向こうの部屋で寝たほうが、 「逃げるなよ」 上の布団をどかそうとした右腕をそのまま掴まれた。 「厠だ」 「嘘だな……もしかして、さっきのもビビって格好つけてただけか?」 「あそこでハイ僕嬉しいですと飛びつくような奴は最悪だ」 「まあな、こっちだってそんな奴なら願い下げだったぜ。さっきもほれ、この通り」 魔理沙がブラウスのボタンを上から二つほど外し、中に手を入れる。 そうして顔を出したのが必殺のミニ八卦炉。 「重ね重ね、俺をからかうのがそこまで楽しいか」 自分が遊ばれていた事を知らされ、苛つく。 「楽しいねえ。だってそうだろ? 自分の好かれてる相手なら多少の悪ふざけも許してくれるし、見返りも無しに無茶な事を頼んでも案外、手を貸してくれたりする」 「うるさい」 人の気も考えずに。 「感謝もしてる」 どうでもいいから寝てろよ。 「初めから嫌ってたわけじゃないが。今日だけでも結構、見直してるんだぜ」 「やめろ」 そんな事を聞かされたって、俺はどうすりゃいいんだよ。 戻った静寂。 部屋を支配する重い闇。 そして、握られたままの腕。 「なあ」 「何だ」 「もう一回、告白してみる気はないか?」 「答えが分かりきってるのにか」 「仕方ないぜ」 「バンザイしろってか。随分簡単にステキな事を言ってくれるな」 「一回も二回も変わらない気はするんだが、やっぱり嫌なもんか」 嫌も嫌だし、何より救いがなさすぎる。 つくづく自分は頭が悪いと思った。 「うまくは言えないけど、な」 ここまで結果が見えていて、それでも分の悪すぎる賭けに踏み切ってしてしまうんだから。 「お前が笑ってるのを見ると嬉しくて、それだけで幸せに感じられたんだ」 ありえる筈のない“もしも”。 そんな物に期待してしまうんだから、女々しいというのか執念深いというのか、ね。 「俺も一緒に笑い合っていたい。魔理沙、もしよければ付き合って欲しい」 二度目の告白。 この息の詰まる静寂も、前と何ら変わりがない。 「前より長かったな」 魔理沙はいつもの通り。 やはり前と同じ笑みを浮かべていた。 「すまん」 二度目の玉砕。 一人の女に二度フラれる男ってのは現実問題、なかなかいないと思う。 「キツいな」 「笑っていられるのは余裕がある証拠だぜ?」 なら、良かった。 こんな取り繕ったような見栄でも、役に立ってくれてるらしい。 「私も、お前を好きになれてれば良かったな」 やめろよ、聞きたくない。 顔を合わせていられなくなるだろ。 「両想いならきっと幸せになれただろうな。そんな気がする」 寝返りをうつ。 もう、駄目だった。 「馬鹿、言うな。余計な事を言うな。何で黙っててくれない?」 「え」 「きっぱり終わらせてくれなきゃ辛すぎる。これからどんな顔をお前に見せたらいいんだよ」 「お前はいい奴だぜ、本当にそう思ってる」 「嫌な奴じゃなきゃ直しようがないじゃないか。いくら足掻いても、もう好きになってもらえないって事じゃないのか。 俺みたいなの虐めて楽しいかよ。女と違うんだ、男が泣くのは見苦しいだけじゃないか。残酷な事ばかり言いやがって」 「違うぜ、違うんだ。私は」 「やめてくれ、もう」 信じられないくらいに震えた声での、最低の日の、最低な締めくくり。 「自分がみじめすぎて立ち直れなくなりそうなんだ。魔理沙、頼むよ、お願いだから」 震える体を掻き抱き、目をぎゅっと閉じ、口から漏れそうになる邪魔な声を噛み殺して、恥も外聞もなく俺は赦しを求めた。 「前の事なんか忘れろって、悪いのは私なんだぜって事を伝えたかった。ずっと苦しそうな顔してたからさ」 耳元で声が聞こえる理由も考えられない。 背中や体に回されたものから感じるほのかなぬくもりが心地よく、何よりも辛かった。 「お前みたいなのに惚れられるんだから、私はやっぱりいい女なんだろうな」 本当に、話を聞かない奴。 「お前よりいい奴を見つけられなかったら、指差して笑ってくれ」 これ以上みっともないところ見せたくなかったってのに、俺は、声を出して泣いた。 「おう。おはよう……寝惚けてんのか? 幻想郷の人間は朝の挨拶も満足にできないらしい」 朝。奥の部屋から似合わない及び腰で魔理沙が顔を見せた。 「……大丈夫なのか?」 ひどい顔なんだろう。 昨夜の出来事の上に結局一睡もできなかった事もあって、二つの意味で尋ねられているように聞こえる。 俺は努めて明るく、一度目の告白以前の調子で声を返した。 「正直ブッ倒れてもおかしくなさそうだが平気だ。昔は二徹、三徹とやってたからなあ。 むしろ家族でもない男に平気でよだれ跡つきの顔を晒すお前の将来のほうが不安……あ? お前まさか人様の布団によだれ落としたわけじゃなかろうな。不潔な奴め、ほら。拭け」 「ぷ、わ!? 冷たっ!」 「牛乳拭いた濡れ雑巾よかマシだろ。肌にゃいいらしいけどな」 流石の魔理沙も、今回ばかりは俺の言わんとしてる事を汲み取ってくれたのだろう。 顔拭きでごしごしやり、上げた顔に浮かぶ表情はいつもの快活なそれだった。 「顔に関しては今のお前に言われたかないぜ」 「そんなにヤバいか?」 「すっぴんのスキマ妖怪とならいい勝負だ」 「喩えはよく分からんが良しとしよう。朝飯はとっくに出来てるし、 食べたらちょっと香霖堂まで買い物に行って来てくれな。アレ仕上げるから」 --------------------------------------------------- 昼頃の霧雨邸前にて。 「うわぁーっ!? ででででたぁーーーっ!!」 何がだ。ていうか写真はやめれ。撮るな。 「遅かったじゃないか。こっちはとうに支度を済ませてたんだが」 「妖怪に助力を仰ぎ約束を力づくで反古にしようだなんて見損ないました! でもペンは剣より強し! 私には文々。新聞があります!」 「誰が妖怪なのかね鳥頭。人を見た目だけで判断するんじゃない」 「ああなんだ、外の。貴方がどうしてここに?」 「俺も修理に協力したからな。最終確認を終えた矢先だし」 返事が返ってくるまでにかなり間があったが、面倒なので触れずに台車を前に押し出す。 「え。じゃあ、まさか直ったんですか?」 問題なく動くようになった印刷機を見せる瞬間はちょっと鼻が高かった、相手が天狗だけに。 「直せって言い出したのはお前じゃないか」 「は、はい。その通りですが、瓢箪から駒が出てしまいました」 「私の辞書に不可能の文字はないぜ。今回のハナ差も、すぐに熨斗つけてお返ししてみせるさ」 「いいでしょう。次の勝負の折には他の機械も点検してもらいましょうか」 「ふん、小鬼に笑われるなよ?」 魔理沙とのやり取りを終えた鴉天狗、射命丸文がこっちを向く。 「しかしその顔は何事ですか。今夜がヤマだ、という感じですけど」 「ああ、ちょっとアレだ。フラれて寝てない」 いそいそと手帖を取り出す射命丸。嬉しそうな顔しやがって憎たらしい。 「そうでしたか、失恋とはお気の毒に。お相手はどこにお住まいの?」 「聞き回ってみればすぐに分かる。この程度も調べられずに何が新聞記者か、ってな」 「それもそうですね、では早速。これにて失礼します」 一礼の後、あっという間に射命丸は印刷機もろとも消え去ってしまったのが何故か名残惜しかった。まあとにかく勘の悪い奴。 「余計な事、言わないほうがよかったんじゃないのか」 会話を黙って聞いていた魔理沙が口を開く。 「知ってる。でも一番知られたくない相手の前であれだけ醜態晒せばどうでもよくなる。お相手不明の失恋話でも、話の種くらいにゃなるだろ」 「馬鹿だなお前」 「知ってる」 鼻で笑い、軽く背中を叩いてやる。 「お前がそんな顔してどうすんだよ。笑え笑え、いい女」 「馬鹿な、私の顔はいつだって他人を幸せにする笑顔に満ち満ちてるぜ」 「よだれつきだけどな」 「そこで知ってる、だろ? まったく気の利かない奴だ」 っと、眩暈がした。 そろそろ冗談抜きで倒れるかもしれん。 「んじゃ帰るわ。ありがとな性悪女」 「それはこっちの台詞だぜ化け物面。これからも茶菓子の用意を忘れるなよ」 「知ってる。そっちこそ、次は負けんなよ」 「知ってるぜ」 間抜けな男の失恋話、これにて閉幕。 ・私はネジの頭をバカにする天才です。機械まるでダメ。その辺の間違いや疑問についてはご容赦お願いします。 ─────────────────────────────────────────────────────────── 6スレ目 409 ガタガタと、周りの物を動かすたびに音が響く。 数多の道具に囲まれて生活していた自分は、ずっとこのままの家で暮らすと思っていた。 が、そんな今までの思いとは裏腹に、自分を囲っていた道具達は今「整理」という作業を遂行されていた。 理由?そんなの知らない。 だって気づいたらやらなくちゃ、と言い聞かせていたから。 片付けて綺麗にして、それで何なのか。 別段今まででも道具の場所は解るし、不便と感じたことはない。 むしろ片付けることによって場所が解らなくなる可能性だってある。 それなのに何故こんなことをしているのか。 決まっている、自分を良く評価してほしいから。 最後に大き目の水晶を退かして、どこぞの巫女が見たら呆れるほど不釣合いなお洒落なテーブルを置いた。 香森に頼んであしらって貰った物は自分も気に入っていた、似合う似合わないは放っておいて。 そこに色々と紅いトコロから”善意で”頂いてきた立派な紅茶の葉が入ってるティーポットを、そしてコースターとカップを置く。 ―――そこに並べられたカップの数は、二つ。 チラリ、と時計を見る。 時間まであと6分。 ソワソワ、と時計とテーブルに視線を行き来させて。 時間まであと2分。 ドクドク、と早くなった動悸を深呼吸で整えて。 時間まであと――― 「魔理沙ー、約束どおり遊びに来たぞー!」 一気に赤くなった頬を隠しながら、「いいぜ」と私は言った。 さぁ、私の「恋心」を受け止めてくれるか―――? ──────────────────────────────────────────────── 6スレ目 447 「○○、なんかしようぜ!」 彼女は俺の家に来るなりそう言った。 「メンドイからヤダ」 俺は瞬間そう答える。 「なぁ、そう言わずになんかしようぜ。私は暇で暇でしょうがないんだ」 しかし彼女は引き下がらない 「たく、仕方がないな。……なら、アレをするか」 仕方なく俺は、思いついた遊びをする事にした。 「なら、Draw Fourだ。そして色は赤」 彼女がそういったので、俺はカードを8枚引いた。 その時に、彼女は怪しく嗤いながら言った。 「ふ、ふ不不腐腐。 さっきから負け続きだが……今回はさすがに私の勝ちだな」 彼女は勝てると思ったのかそう言ったが、俺は強気に言い返す。 「さて? それはどうかな?」 俺は自分が引いたカードを確認する。 手持ちのカードは12枚。 内容は 記号は Draw Two 赤青緑の 4枚 と Wild Draw Four 2枚 Skipが赤と緑で2枚 そして青と黄の 1 が4枚 。 数は多いが内容はあほみたいに良い。 対して彼女のカードは6枚か…… すでに使ったカードの中で確か Draw Two は1枚 Wild Draw Four は1枚。 「これなら……いけるな」 俺はニヤリと笑いながら、彼女に聞こえない位の声で言った。 「今回はこれだ!」 彼女はそういい赤の6を出した。 そして俺の番だ。 さて、仕掛けますかね。 「まずはSkip3枚だ」 「ふん。1回位のSkipで私の優勢は変わりはしないさ」 彼女は俺がカードを出すとそう言う。 なので、さらに攻める事にする。 「なら、これならどうだ?」 俺はDraw Twoを1枚出した。 「お返しだぜ!」 すると彼女はDraw Two1枚出す。 「ふふ、ならこれで」 次に俺はWild Draw Four を1枚出す。 「○○、そろそろ勝負をつけようぜ」 そう言って彼女はDraw Twoを2枚出した。 「では、これで終わりだ!」 そう言い俺はDraw Twoを2枚出す。 「クックック。それはこっちの台詞だぜ! これで私の勝ちだ!!」 彼女は最後にWild Draw Fourを出した。 彼女は自信満々な顔で自分の勝利を宣言した。 この顔は彼女らしくて好きだ。もう少し見ていたいと思う。 しかし俺は言ってやった。 「実は……もう1枚あったりする」 「……え!?」 瞬間空気が凍りついた。 「は、はは○○。嘘はいけないぞ」 彼女はそう言う。 気持ちが解らなくは無いが…… そう思いながらも俺は最後の一枚を出す。 「ほれ、Draw Four 色は青」 最後のカード――Wild Draw Four――を俺は出した。 「は、はは……まだ終わって無いぞ……」 彼女は弱々しくそう言った。 Draw Four 7枚 Wild Draw Four 3枚で、計26枚のカードを引かなければいけないので、当然と言えば当然である。 そんな彼女の言葉に俺は、無情にもこう告げた。 「いや、もう引かなくても良いぞ」 「え、どう言うことだ?」 俺がそう言うと彼女は案の定そう聞き返してきた。 「ほれ」 俺はそう言い手札――青と黄の1――を4枚出した。 「あ!?」 「今回は勝てると思ったのに……」 彼女は不機嫌そうに言う。 「まぁ、俺も負けたらやばいんで」 そんな彼女に俺はそう言う。 すると彼女は小さく言った。 「だって……せっかく勝てると思ったのに…」 「え?」 正直驚いた。彼女が今にも泣きそうな声で言ったからだ。 だって、彼女はいつも元気で喧しいくらいだから。そんな彼女が今にも泣きそうなら誰だって驚くだろう。 俺は焦りながらも言った。 「なら、もう一回やろう」 すると彼女はこう言った。 「もう良いよ……。それに○○は、嫌々私に付き合ってくれてるんだろう?」 「違う。そんな事無いって」 俺は慌てて否定するが、さらに彼女は言う。 「違わない! 私が来たときだって嫌そうだっただろ!!」 どうやら彼女は勘違いしているようだ。アレは所謂照れ隠しなのに。 「○○はいつもそうだ。私の事を全然見てくれない」 「へ?」 なんだか雲行きが怪しくなってきた。 「私がこんなにも想っているのに、私の事を少しも見てくれない」 「なっ!?」 今日一番驚いた。今のは告白と取れるからだ。 しかしそんなことに気付かずに彼女はさらに続ける。 「お前は、私が居るのに、霊夢や紫ばかり見ていて私の気持ちに気付かない!」 彼女にここまで言わせては、俺もその気持ちに答えなければいけないだろう。 その前に彼女を止めないといけないな。 「それからおまえはっ!!?」 そして俺は、言葉を発し続ける彼女をしっかり抱きしめて言った。 「魔理沙、少し落ち着いて。それとこれが俺の気持ちだ」 「あ……うん……」 ────────────────────────────────────────────────
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/15735.html
草案 maimai MURASAKi ミロカロス:乙姫 -- (ユリス) 2018-10-07 11 05 28 でらっくす・BLACK ROSEちほー ヨルノズク:アウル コジョンド:リッツ ピクシー:ニック アブソル:エリー ヘルガーorルガルガン(まよなか):ラルフ -- (名無しさん) 2019-08-20 21 56 11 ↓追記 ラルフは剣盾解禁後ならガラルマッスグマの進化先がいいと思う -- (名無しさん) 2019-08-21 08 40 07 草案 maimaiでらっくす はじまりのちほー ヤンチャム:ぱんだっくま パチリス:りすっくま ユキノオー:いえてぃっくま 青春ちほー ライチュウ(アローラのすがた):浅葱光一 ゴチムorウィンディ:水野舞衣 後者は某トレーナーの名前から エルフーン:花田美空 メトロポリスちほー ダイケンキ:SAMU_RAI ファイヤー:TO_KI ムウマージ:黒姫 スピアー:BEN_KEI ギャロップ:SIN_BA BLACK ROSEちほー ロズレイド:ヒュド・ルー maimai ORANGE マニューラ:しゃま ペルシアン:みるく -- (ユリス) 2019-08-22 17 39 26 BLACK ROSEちほー 残り三人 バクフーン:バイロン ライボルト:クレメンス エーフィ:マスティマ -- (名無しさん) 2019-08-29 21 14 30 修正 アローラキュウコン:クレメンス タチフサグマorポットデス:ラルフ -- (名無しさん) 2019-09-19 20 41 57 天界ちほー 天使なのでフェアリー縛り トゲチック:百合咲ミカ クチート:白銅寺アズリ ブリムオン:兎花宮イオフィ フラージェス(黄):白王院ラグ ギャロップ(ガラル):兎花宮サラ -- (名無しさん) 2019-12-21 09 33 52 草案 maimaiでらっくす ドラゴンちほー ドラゴン縛り レックウザ:ファフニール オノノクス:フレーズベルグ アーゴヨン:ニーズヘッグ バクガメス:ラタトスク パッチルドン:バハムート -- (ユリス) 2020-01-01 19 55 03 天界ちほー2 ニドクイン:ブリュンヒルデ メガニウム:ジグニュー ウルガモス:ジークルーネ ニンフィア:グリムゲルデ コジョンド:シュヴェルトライテ タブンネ:ヴァルトラウテ ギルガルド:オーディン -- (名無しさん) 2020-08-07 21 51 46 草案 はじまりのちほー2 ロズレイド:くろばらっくま トゲチック:えんじぇっくま メトロポリスちほー2 ジバコイル:ピリポ トゲキッス:ケファ ボスゴドラ:バルトルメ グソクムシャ:アンドレアス マギアナ:イーシュ みかんヶ岡ちほー ペンドラー:萌木ゆずか マシェード:萌木ほのか エーフィ:萌木はるか キテルグマ:萌木いよか ハッサム:萌木せとか BLACK ROSE ちほー2 ペルシアン(アローラのすがた):ルイ バタフリー:ニック オーベムorピカチュウ:ティノ ユンゲラー:エレノラ -- (ユリス) 2020-08-08 18 00 19 スカイストリートちほー プクリン:モモ ハッサム:アカツキ ドーブル:ナノハ ナゲツケサル:ソウ レパルダス:ノア -- (名無しさん) 2021-01-07 12 42 14 今までにコメントされていたものを反映させ、ついでに名前が挙がっていなかったメトロポリス3も追加しました。 BLACK ROSE(言ノ葉プロジェクト)については個別ページがある為、ここでは割愛させて頂きました。 -- (名無しさん) 2021-01-30 18 37 46 追記 他、抜けているキャラはまた後日追加します(思い浮かび次第) -- (名無しさん) 2021-01-30 18 42 23 草案 楽曲 POPS アニメ キリキザンorエルレイド:紅蓮華 シザリガー:U.S.A マイナン:新宝島 アシレーヌ:HOT LIMIT nico nico ボーカロイド ラブカスorメロエッタ:メルト ツボツボ:ぽっぴっぽー 色違いキレイハナ:ルカルカ★ナイトフィーバー 東方Project グレイシア:チルノのパーフェクトさんすう教室 ムウマージ:魔理沙は大変なものを盗んでいきました。 バラエティ ニャオニクス:時空を超えて久しぶり! バシャーモ:JACKY ボーマンダ:神室雪月花 トゲチック:オパ!オパ!RACER オリジナル カラマネロ:洗脳 -- (ユリス) 2021-02-05 19 28 06 スカイ3が合わなさすぎて超適当に決めてしまったので、もし「このポケモンの方がいい」というのがありましたら変えちゃっていいです -- (いつも編集してる人) 2022-12-17 08 07 40 自分の好みに合わなかった、という意味です -- (いつも編集してる人) 2022-12-17 08 09 00
https://w.atwiki.jp/frontmission3/pages/1320.html
STAGE00 アリサ編 STAGE01 STAGE02 STAGE03 STAGE04 STAGE05 STAGE06 STAGE07 STAGE08 STAGE09 STAGE10A STAGE11 STAGE12 STAGE13 STAGE14 STAGE15 STAGE10B STAGE16 STAGE17 STAGE18 STAGE19 STAGE20 STAGE21 STAGE22 STAGE23 STAGE24 STAGE25 STAGE26 STAGE27 STAGE28 STAGE29 STAGE30 STAGE31 STAGE32 STAGE33 STAGE34 STAGE35 STAGE36 STAGE37 STAGE38 STAGE39 STAGE40 STAGE41 STAGE42A STAGE43 STAGE44 STAGE45 STAGE42B STAGE46 STAGE47 STAGE48 STAGE49 STAGE50 STAGE51 STAGE52 STAGE53 STAGE54 STAGE55 STAGE56 STAGE57 STAGE58 Ending ストーリーイベントインターミッション 関東 熊本市街 STAGE50ランキング マップ 入手アイテム 味方 敵 ストーリーイベント インターミッション セットアップ ネットワーク フォーラム メール ネットワークショップ デスクトップ シミュレーター セーブ ロード 終了 ネットワーク ネットワーク 入手 備考 メール メイヤー 受信 F・エドワード「父さんだ。」 関東 〔相馬ヶ原基地作戦室〕 会話イベント 〔幕僚本部会議室〕 会話イベント 〔厚木基地滑走路〕 会話イベント 〔相馬ヶ原基地作戦室〕 会話イベント ネットワーク ネットワーク 入手 備考 メール 共用メール 受信 金 500 日本警察「感謝状」 デスクトップ 背景グラフィック MerredinM1《メレディンM1の3DCG》 『USN/その他/イントレピッドステュピッド/ダウンロード/ダウンロード:メレディンM1の3DCGイラスト』でダウンロード 会話-伊佐夫 〔幕僚本部会議室〕 会話イベント 〔幕僚本部作戦室〕 会話イベント ネットワーク ネットワーク 入手 備考 メール 和輝 送信 KIRYU@0730「調べてくれ」 受信 パスワード [BLACKI] 桐生悠一「機動強襲群」 [SA2KI] 会話-伊佐夫 熊本市街 〔熊本基地作戦室〕 会話イベント 熊本市街-熊本ショップ 〔熊本ショップ〕 ネットワークショップで「HPレベル7まで / その他レベル4まで」改造可能になる ▼ショップ▼ 購入 パーツ ボディ|Lアーム|Rアーム|レッグ|バックパック 武器 グリップ|ショルダー アイテム アイテム コンピュータ コンピュータ 改造 HPレベル7まで / その他レベル4まで パーツ ボディ 名称 価格 HP 重量 出力 バトルスキル 属性ダメージ減少率 備考 ノーマル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 レベル6 レベル7 入手 条件 ノーマル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 価格(改造) 120 170 220 270 320 360 410 価格(改造) 240 360 480 600 108式 強警 240 340 387 445 510 584 673 771 887 40 220 格闘力UPⅠ 格闘 - 10% 20% 30% 40% PAW2プロウブ 240 364 414 476 546 626 720 826 950 44 253 オートマシンⅡ 肩武器除く - 15% 30% 45% 60% キャセルM2 240 464 547 644 760 895 1053 1238 1461 39 206 格闘力UPⅡ 格闘 - 10% 20% 30% 40% 109式 炎陽 240 292 332 382 438 502 578 662 762 60 344 オートマシンⅠ 肩武器除く - 5% 10% 15% 20% 目次へ Lアーム 名称 価格 HP 重量 命中率 バトルスキル 命中値 備考 ノーマル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 レベル6 レベル7 入手 条件 ノーマル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 価格(改造) 50 70 90 110 130 150 170 価格(改造) 100 150 200 250 108式 強警 100 212 250 294 347 409 481 566 667 25 7% ALLorNO 連射 - 12% 22% 40% 73% PAW2プロウブ 100 228 269 316 373 440 517 608 718 33 9% ダブルショットⅠ 両腕同射撃 - 16% 29% 52% 94% キャセルM2 100 292 332 382 438 502 578 662 762 15 5% スタンパンチ 格闘 - 9% 16% 29% 52% 109式 炎陽 100 184 209 241 276 316 364 417 480 45 12% Legブレイク 単射・格闘・ミサイル - 21% 38% 69% 126% 目次へ Rアーム 名称 価格 HP 重量 命中率 バトルスキル 命中値 備考 ノーマル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 レベル6 レベル7 入手 条件 ノーマル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 価格(改造) 50 70 90 110 130 150 170 価格(改造) 100 150 200 250 108式 強警 100 212 250 294 347 409 481 566 667 25 7% ALLorNO 連射 - 12% 22% 40% 73% PAW2プロウブ 100 228 269 316 373 440 517 608 718 33 9% ダブルショットⅠ 両腕同射撃 - 16% 29% 52% 94% キャセルM2 100 292 332 382 438 502 578 662 762 15 5% スタンパンチ 格闘 - 9% 16% 29% 52% 109式 炎陽 100 184 209 241 276 316 364 417 480 45 12% Legブレイク 単射・格闘・ミサイル - 21% 38% 69% 126% 目次へ レッグ 名称 価格 HP 重量 移動力 タイプ バーニア バトルスキル 回避率 備考 ダッシュ ノーマル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 レベル5 レベル6 レベル7 ノーマル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 入手 条件 ノーマル レベル1 レベル2 レベル3 レベル4 価格(改造) 80 120 150 180 210 240 280 価格(改造) 160 240 320 400 価格(改造) 160 240 320 400 108式 強警 320 280 319 366 420 481 554 635 730 45 4 2脚 2段 4段 4段 6段 7段 DMGFix100 全武器(防御) - 6% 14% 24% 35% 0倍 0倍 2倍 3倍 3倍 PAW2プロウブ 320 300 342 393 450 516 594 681 783 48 4 ホバー 0段 - - - - Bodyガード 全武器(防御) - 8% 19% 32% 47% 0倍 - - - - キャセルM2 320 384 437 503 576 660 760 871 1002 59 6 2脚 2段 4段 4段 6段 7段 AP3割Cut グレネード除く - 8% 19% 32% 47% 0倍 2倍 3倍 3倍 4倍 109式 炎陽 320 240 283 333 393 463 544 640 756 18 2 2脚 2段 4段 5段 7段 7段 アンチブレイク 全武器(防御) - 8% 19% 32% 47% 0倍 2倍 3倍 4倍 5倍 目次へ バックパック 名称 価格 重量 容量 追加出力 備考 BX090 600 50 8 - BPT9MAX 800 30 - 90 目次へ|上へ 武器 グリップ 名称 価格 種類 属性 重量 命中率 射程 攻撃力(攻撃力×発射回数) AP 命中低下率 弾数 発射回数/消費AP 備考 フェタルバスター 500 格闘武器 衝撃 40 100% 1 156×1 1 -0% / 距離 ∞ ビーナス 500 格闘武器 衝撃 33 120% 1 115×1 1 -0% / 距離 ∞ アークバレル4 800 マシンガン 貫通 91 80% 1~4 21×10 5 -10% / 距離 ∞ ディソードM300 780 ショットガン 衝撃 80 75% 1~3 22×12 3 -2% / 距離 ∞ 11式狙撃銃 780 ライフル 貫通 84 75% 1~6 117×1 4 -2% / 距離 ∞ ホットガゼル 780 火炎放射 炎熱 93 60% 1~2 33×4 4 -2% / 距離 ∞ 4hit / 47hit / 711hit / 11 名称 価格 種類 重量 ダメージ AP 使用回数 備考 SN-107G 400 シールド 36 90%減 2 4 目次へ ショルダー 名称 価格 種類 属性 重量 命中率 射程 攻撃力(攻撃力×発射回数) AP 命中低下率 弾数 備考 バジャリガー 900 ミサイル 炎熱 137 80% 3~9 148×1 10 -0% / 距離 6 目次へ|上へ アイテム アイテム 名称 価格 容量 効果 備考 グレネード弾 100 2-------- グレネードの弾をMax補給する ミサイル弾 100 2-------- ミサイルの弾をMax補給する リペア 100 1-------- 1パ-ツに対しMaxHPの50%回復する リペアMax 200 2-------- 1パ-ツに対しHPを全回復する リバ-スLow 160 2-------- 破壊パ-ツを修復しMaxHPの25%回復する リバ-スHigh 300 3-------- 破壊パ-ツを修復しMaxHPの50%回復する リバ-スMax 400 4-------- 破壊パ-ツを修復しHPを全回復する リカバ- 80 1-------- パイロットHPを50%回復する リカバ-Max 140 2-------- パイロットHPを全回復する シ-ルドリペア 120 2-------- シ-ルド使用回数を50%回復する シ-ルドMax 200 3-------- シ-ルド使用回数を全回復する 目次へ|上へ コンピュータ コンピュータ 名称 価格 容量 機能 備考 COMB652 1000 6 発動率 大UP、連鎖率 大DOWN COMC554 1000 6 発動率 小DOWN、連鎖率 小UP COMG10 1300 6 入手率UP COM6 600 6 特殊機能なし 目次へ|上へ 移動-店を出る 熊本市街-日防軍熊本基地 〔熊本基地作戦室〕 会話イベント|選択肢準備中 準備完了:STAGE50 上へ STAGE50 阿蘇山 勝利条件 敵パイロットの全滅もしくは投降 敗北条件 プレイヤーパイロットの全滅 出撃パイロット選択 和輝 / 亮五 / アリサ / リュウ / 美穂 / ファム / ラン / メイヤー ランキング 基準値 敵排除数 8 総戦闘回数 50 平均ダメージ 175 平均武器レベル 16 ターン数 8 NPC残数 - マップ 地形 進入不可 段差 スロープ ▼ 障害物 平地 X 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 Y 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 気絶不可 - 混乱不可 - 戦意喪失、投降不可 - 強制排出不可 - 序盤、敵ユニット(敵3 / 5 / 7 / 8)は、味方ユニットが接近するまで行動しない 上へ 入手アイテム 入手先 名称 備考 敵1 / 2投降 ボディ 111式 春陽 Lアーム 111式 春陽 Rアーム 111式 春陽 レッグ 111式 春陽 バックパック BPT12B 敵3 / 6 / 7 / 8投降 バックパック BPT12B 敵4 / 5投降 バックパック BX056 上へ 味方 No. 名前 移動力 バーツ 武器 人物 アイテム APNow / Max Body HP状況Now / Max 格闘力 減少率 AP設定/改造LV 防御 L.Grip 属性 種類 AP 熟練 攻撃 弾数Now / Max 射程 命中率 距離低下率 段差低下率 HPNow / Max エースランク ポイント バトルスキル L.Arm 命中 命中 L.Shld 武器熟練度 回避(回避率) R.Arm 命中 R.Grip 格闘武器 ショットガン グレネード Leg バーニア ダッシュ 回避 R.Shld マシンガン 火炎放射 キャノン 属性防御 B.Pack 追加出力 ライフル ミサイル ビーム 1 × 2 × 3 × 4 × 上へ 敵 No. 名前 移動力 バーツ 武器 人物 アイテム PRIZEMONEY APNow / Max Body HP状況Now / Max 格闘力 減少率 AP設定/改造LV 防御 L.Grip 属性 種類 AP 熟練 攻撃 弾数Now / Max 射程 命中率 距離低下率 段差低下率 HPNow / Max エースランク ポイント バトルスキル L.Arm 命中 命中 L.Shld 武器熟練度 回避(回避率) R.Arm 命中 R.Grip 格闘武器 ショットガン グレネード Leg バーニア ダッシュ 回避 R.Shld マシンガン 火炎放射 キャノン 属性防御 B.Pack 追加出力 ライフル ミサイル ビーム 1 日防軍特殊部隊ヴァンツァー兵 3 111式 春陽 800 / 800 123% 20% ■ ■ ■ ■ スキャラブF2 貫通 ライフル 4 E★★ 98×1 ∞ 1~6 75% 2% 5% 20 / 20 ★★★★★★★ ×0 LegブレイクスナイプArm 150 17 / 17 111式 春陽 448 / 448 ×14%UP ■ ■ ■ ■■ ■ ■ ■ ------ 32% 111式 春陽 448 / 448 ×14%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 E★★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% E★★ 耐炎熱 111式 春陽 608 / 608 7段 4倍 ■ ■ ■ ------ BPT12B 60 E★★ 2 日防軍特殊部隊ヴァンツァー兵 3 111式 春陽 800 / 800 123% 20% ■ ■ ■ ■ スキャラブF2 貫通 ライフル 4 E★★ 98×1 ∞ 1~6 75% 2% 5% 20 / 20 ★★★★★★★ ×0 LegブレイクスナイプArm 150 17 / 17 111式 春陽 448 / 448 ×14%UP ■ ■ ■ ■■ ■ ■ ■ ------ 32% 111式 春陽 448 / 448 ×14%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 E★★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% E★★ 耐貫通 111式 春陽 608 / 608 7段 4倍 ■ ■ ■ ------ BPT12B 60 E★★ 3 日防軍特殊部隊ヴァンツァー兵 6 キャセルM2 1238 / 1238 129% 40% ■ ■ ■ ■ ハイバスター 衝撃 格闘武器 1 E★★ 130×1 ∞ 1 100% 0% 0% 20 / 20 ★★★★★★★ ×0 スナイプArm 150 17 / 17 キャセルM2 662 / 662 ×5%UP ■ ■ ■ ■■ ■ ■ ■ ------ 32% キャセルM2 662 / 662 ×5%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 E★★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% E★★ 耐貫通 キャセルM2 871 / 871 7段 4倍 ■ ■ ■ ------ BPT12B 60 4 日防軍特殊部隊ヴァンツァー兵 2 109式 炎陽 662 / 662 115% 20% ■ ■ ■ ■ ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 E★★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% 20 / 20 ★★★★★★★ ×0 絶対先攻Ⅱ ミサイル弾リペアMax 150 18 / 18 109式 炎陽 417 / 417 ×12%UP ■ ■ ■■ ■ ■ ナイチンゲール 炎熱 ミサイル 10 E★★ 124×1 6 / 6 3~9 80% 0% 0% 32% 109式 炎陽 417 / 417 ×12%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 E★★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% E★★ 耐炎熱 109式 炎陽 640 / 640 7段 5倍 ■ ■ ■ ------ BX056 E★★ 5 日防軍特殊部隊ヴァンツァー兵 2 109式 炎陽 662 / 662 115% 20% ■ ■ ■ ■ ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 E★★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% 20 / 20 ★★★★★★★ ×0 ミサイル弾リペアMax 150 18 / 18 109式 炎陽 417 / 417 ×12%UP ■ ■ ■■ ■ ■ ナイチンゲール 炎熱 ミサイル 10 E★★ 124×1 6 / 6 3~9 80% 0% 0% 32% 109式 炎陽 417 / 417 ×12%UP ハードブロウ 衝撃 格闘武器 1 E★★ 25×1 ∞ 1 100% 0% 0% E★★ 耐衝撃 109式 炎陽 640 / 640 7段 5倍 ■ ■ ■ ------ BX056 E★★ 6 日防軍特殊部隊ヴァンツァー兵 3 110式 陣陽 771 / 771 -- 20% ■ ■ ■ ■ 日西90MF 貫通 マシンガン 5 E★★ 18×10 ∞ 1~4 80% 10% 5% 20 / 20 ★★★★★★★ ×0 敵回避2↓ 150 18 / 18 110式 陣陽 481 / 481 ×10%UP ■ ■ ■■ ■ ■ ------ 32% 110式 陣陽 481 / 481 ×10%UP 10式装甲 シールド 2 ダメージ 70%減 6 / 6 耐衝撃 110式 陣陽 635 / 635 7段 3倍 ■ ■ ■ ------ E★★ BPT12B 60 7 日防軍特殊部隊ヴァンツァー兵 3 110式 陣陽 771 / 771 -- 20% ■ ■ ■ ■ 日西90MF 貫通 マシンガン 5 E★★ 18×10 ∞ 1~4 80% 10% 5% 20 / 20 ★★★★★★★ ×0 敵回避2↓ 150 18 / 18 110式 陣陽 481 / 481 ×10%UP ■ ■ ■■ ■ ■ ------ 32% 110式 陣陽 481 / 481 ×10%UP 10式装甲 シールド 2 ダメージ 70%減 6 / 6 耐衝撃 110式 陣陽 635 / 635 7段 3倍 ■ ■ ■ ------ E★★ BPT12B 60 8 日防軍特殊部隊ヴァンツァー兵 3 110式 陣陽 771 / 771 -- 20% ■ ■ ■ ■ 日西90MF 貫通 マシンガン 5 E★★ 18×10 ∞ 1~4 80% 10% 5% 20 / 20 ★★★★★★★ ×0 150 18 / 18 110式 陣陽 481 / 481 ×10%UP ■ ■ ■■ ■ ■ ------ 32% 110式 陣陽 481 / 481 ×10%UP 10式装甲 シールド 2 ダメージ 70%減 6 / 6 耐貫通 110式 陣陽 635 / 635 7段 3倍 ■ ■ ■ ------ E★★ BPT12B 60 上へ
https://w.atwiki.jp/ge2rb/pages/134.html
刀身 銃身 盾 リンクサポート ブラッドアーツ 更新条件 ロングブレード アサルト バックラー フルバースト 5 --- 初期装備 【Ⅰ】ソニックキャリバー Episode3クリア 【Ⅲ】ソニックキャリバー Episode5クリア 【Ⅳ】ソニックキャリバー Episode6クリア 名称 内容 習得GAP 習得AP 習得条件 選択外アビリティ 神機使い スタミナ:Lv10ガード範囲:Lv10アイテム速度:Lv10受け渡し最大レベル:Lv1 --- --- 初期アビリティ 神機使い スタングレネード所持:Lv1合流優先:Lv1通常弾:Lv10 --- --- 初期アビリティ アリサ 【B】回復弾OP消費量:Lv10報酬金額↑:Lv10受け渡し最大レベル:Lv1受け渡し割合:Lv2 --- --- 初期アビリティ アリサ 救命時回復量上昇:Lv5 --- --- 初期アビリティ 固有アビリティ 巧者 名医:Lv10器用:Lv5 4 1200 器用Ⅱ名医Ⅱ フォローアップ 救命対象バースト化:Lv10回復弾用オラクル温存:Lv10回復弾:Lv10 --- --- Episode6クリア + 選択可能アビリティ、衣装一覧 名称 内容 習得GAP 習得AP 習得条件 選択可能アビリティ 体力上昇Ⅱ 体力:Lv4 --- --- Episode6クリア 体力上昇Ⅲ 体力:Lv6 0 100 体力上昇Ⅱ 体力上昇Ⅳ 体力:Lv8 4 400 体力上昇Ⅲ 体力上昇Ⅴ 体力:Lv10 6 700 体力上昇Ⅳ 被ダメージカットⅠ 被ダメージカット:Lv1 0 50 被ダメージカットⅡ 被ダメージカット:Lv2 0 200 被ダメージカットⅠ 被ダメージカットⅢ 被ダメージカット:Lv3 0 500 被ダメージカットⅡ 被ダメージカットⅣ 被ダメージカット:Lv4 4 1000 被ダメージカットⅢ 耐久値上昇Ⅰ 耐久値上限:Lv1 0 100 耐久値上昇Ⅱ 耐久値上限:Lv2 0 600 耐久値上昇Ⅰ 耐久値上昇Ⅲ 耐久値上限:Lv3 8 1000 耐久値上昇Ⅱ ヴェノム耐性 ヴェノム耐性:Lv5 0 20 ヴェノム無効 ヴェノム耐性:Lv10 2 500 ヴェノム耐性 リーク耐性 リーク耐性:Lv5 0 20 リーク無効 リーク耐性:Lv10 2 500 リーク耐性 スタン耐性 スタン耐性:Lv5 0 20 スタン無効 スタン耐性:Lv10 2 500 スタン耐性 オラクル上昇Ⅰ オラクル:Lv2 0 10 オラクル上昇Ⅱ オラクル:Lv4 0 20 オラクル上昇Ⅰ オラクル上昇Ⅲ オラクル:Lv6 0 100 オラクル上昇Ⅱ オラクル上昇Ⅳ オラクル:Lv8 4 400 オラクル上昇Ⅲ オラクル上昇Ⅴ オラクル:Lv10 6 700 オラクル上昇Ⅴ 攻 火属性強化Ⅰ 近接火属性追加:Lv1銃身火属性追加:Lv1 0 100 攻 火属性強化Ⅱ 近接火属性追加:Lv2銃身火属性追加:Lv2 0 600 攻 火属性強化Ⅰ 攻 氷属性強化Ⅰ 近接氷属性追加:Lv1銃身氷属性追加:Lv1 0 100 攻 氷属性強化Ⅱ 近接氷属性追加:Lv2銃身氷属性追加:Lv2 0 600 攻 氷属性強化Ⅰ 攻 雷属性強化Ⅰ 近接雷属性追加:Lv1銃身雷属性追加:Lv1 0 100 攻 雷属性強化Ⅱ 近接雷属性追加:Lv2銃身雷属性追加:Lv2 0 600 攻 雷属性強化Ⅰ 攻 神属性強化Ⅰ 近接神属性追加:Lv1銃身神属性追加:Lv1 0 100 攻 神属性強化Ⅱ 近接神属性追加:Lv2銃身神属性追加:Lv2 0 600 攻 神属性強化Ⅰ アイテム効果Ⅰ アイテム効果:Lv5 0 50 アイテム効果Ⅱ アイテム効果:Lv10 0 500 アイテム効果Ⅰ 閃光弾追加所持 スタングレネード所持:Lv1 0 100 トラップ所持Ⅰ トラップ所持:Lv1 2 200 トラップ所持Ⅱ トラップ所持:Lv2 4 1000 トラップ所持Ⅰ 回復柱所持Ⅰ 回復柱所持:Lv1 2 200 回復柱所持Ⅱ 回復柱所持:Lv2 4 1000 回復柱所持Ⅰ 回復アイテム追加所持 回復アイテム追加所持:Lv10 0 800 器用Ⅰ 器用:Lv3 0 50 器用Ⅱ 器用:Lv5 0 300 器用Ⅰ アスリートⅠ アスリート:Lv5 0 150 アスリートⅡ アスリート:Lv10 4 800 アスリートⅠ スタミナ自動回復Ⅰ スタミナ自動回復:Lv5 0 150 スタミナ自動回復Ⅱ スタミナ自動回復:Lv10 0 800 スタミナ自動回復Ⅰ 溜め動作速度Ⅰ 溜め動作速度:Lv5 0 100 溜め動作速度Ⅱ 溜め動作速度:Lv10 4 800 溜め動作速度Ⅰ ふんばり ふんばり:Lv10 4 800 覚悟 覚悟:Lv10 4 800 消音 消音:Lv10 0 300 オートガード オートガード:Lv10 6 600 ヘイト上昇量Ⅰ ヘイト上昇量:Lv5 0 50 ヘイト上昇量Ⅱ ヘイト上昇量:Lv10 0 400 ヘイト上昇量Ⅰ 敵活性化抑制Ⅰ 敵活性化抑制:Lv5 0 100 敵活性化抑制Ⅱ 敵活性化抑制:Lv10 0 800 敵活性化抑制Ⅰ 全力攻撃 全力攻撃:Lv10 4 800 ハイドアタック ハイドアタック:Lv10 0 200 駆除技術Ⅰ 駆除技術:Lv5 0 150 駆除技術Ⅱ 駆除技術:Lv10 4 800 駆除技術Ⅰ 近接特殊攻撃威力Ⅰ 近接特殊攻撃威力:Lv5 0 100 近接特殊攻撃威力Ⅱ 近接特殊攻撃威力:Lv10 0 800 近接特殊攻撃威力Ⅰ 節約Ⅰ 節約:Lv5 0 150 節約Ⅱ 節約:Lv10 6 800 節約Ⅰ オラクル吸収量Ⅰ オラクル吸収量:Lv5 0 50 オラクル吸収量Ⅱ オラクル吸収量:Lv10 3 300 オラクル吸収量Ⅰ 【B】オラクル自動回復Ⅰ 【B】オラクル自動回復:Lv5 0 150 【B】オラクル自動回復Ⅱ 【B】オラクル自動回復:Lv10 6 800 【B】オラクル自動回復Ⅰ トリガーハッピー トリガーハッピー:Lv10 8 1000 受け渡し強化Ⅰ 受け渡し最大レベル:Lv1 --- --- Episode2クリア 受け渡し強化Ⅱ 受け渡し最大レベル:Lv2 2 500 受け渡し強化Ⅰ 受け渡し強化Ⅲ 受け渡し最大レベル:Lv2受け渡し割合:Lv1 2 800 受け渡し強化Ⅱ 受け渡し強化Ⅳ 受け渡し最大レベル:Lv2受け渡し割合:Lv2 8 1000 受け渡し強化Ⅲ バースト時間Ⅰ バースト時間:Lv5 --- --- 初期アビリティ バースト時間Ⅱ バースト時間:Lv10 6 800 バースト時間Ⅰ 受け渡しバースト化 受け渡しバースト化:Lv10 0 300 復讐への憤怒 復讐への憤怒:Lv10 0 100 友情 友情:Lv10 0 100 親愛 親愛:Lv10 0 100 捕喰体力吸収Ⅰ 捕喰体力吸収:Lv5 0 100 捕喰体力吸収Ⅱ 捕喰体力吸収:Lv10 0 800 捕喰体力吸収Ⅰ 【B】体力自動回復 【B】体力自動回復:Lv10 8 1000 【B】近接攻撃体力吸収 【B】近接攻撃体力吸収:Lv10 0 600 【B】捕喰時獲得弾数 【B】捕喰時獲得弾数:Lv10 3 300 乱戦時防御力Ⅰ 乱戦時防御力:Lv5 0 100 乱戦時防御力Ⅱ 乱戦時防御力:Lv10 4 800 乱戦時防御力Ⅰ 乱戦時攻撃力Ⅰ 乱戦時攻撃力:Lv5 0 100 乱戦時攻撃力Ⅱ 乱戦時攻撃力:Lv10 4 800 乱戦時攻撃力Ⅰ カリスマⅠ カリスマ:Lv5 0 100 カリスマⅡ カリスマ:Lv10 6 800 カリスマⅠ ヴェノム付与Ⅰ ヴェノム:Lv3 2 20 ヴェノム付与Ⅱ ヴェノム:Lv6 2 150 ヴェノム付与Ⅰ ヴェノム付与Ⅲ ヴェノム:Lv10 4 800 ヴェノム付与Ⅱ 封神付与Ⅰ 封神:Lv3 2 20 封神付与Ⅱ 封神:Lv6 2 150 封神付与Ⅰ 封神付与Ⅲ 封神:Lv10 4 800 封神付与Ⅱ ホールド付与Ⅰ ホールド:Lv3 4 50 ホールド付与Ⅱ ホールド:Lv6 4 200 ホールド付与Ⅰ ホールド付与Ⅲ ホールド:Lv10 6 1000 ホールド付与Ⅱ 名医Ⅰ 名医:Lv5 0 50 名医Ⅱ 名医:Lv10 0 600 名医Ⅰ 奉仕の心Ⅰ 奉仕の心:Lv5 0 20 奉仕の心Ⅱ 奉仕の心:Lv10 0 300 奉仕の心Ⅰ 保身Ⅰ 奉仕の心:Lv-5 0 20 保身Ⅱ 奉仕の心:Lv-10 0 300 保身Ⅰ 救命対象バースト化 救命対象バースト化:Lv10 --- --- 初期アビリティ 救命時攻撃UPⅠ 救命時攻撃UP:Lv2 0 20 救命時攻撃UPⅡ 救命時攻撃UP:Lv4 2 200 救命時攻撃UPⅠ 救命時攻撃UPⅢ 救命時攻撃UP:Lv6 2 600 救命時攻撃UPⅡ 救命時防御UPⅠ 救命時防御UP:Lv2 0 20 救命時防御UPⅡ 救命時防御UP:Lv4 2 200 救命時防御UPⅠ 救命時防御UPⅢ 救命時防御UP:Lv6 2 600 救命時防御UPⅡ 被救命時攻撃UPⅠ 被救命時攻撃UP:Lv2 0 20 被救命時攻撃UPⅡ 被救命時攻撃UP:Lv4 2 200 被救命時攻撃UPⅠ 被救命時攻撃UPⅢ 被救命時攻撃UP:Lv6 2 600 被救命時攻撃UPⅡ 被救命時防御UPⅠ 被救命時防御UP:Lv2 0 20 被救命時防御UPⅡ 被救命時防御UP:Lv4 2 200 被救命時防御UPⅠ 被救命時防御UPⅢ 被救命時防御UP:Lv6 2 600 被救命時防御UPⅡ 救命時移動速度上昇 救命時移動速度上昇:Lv10 0 600 救命時回復量上昇Ⅱ 救命時回復量上昇:Lv10 0 600 救命時回復量上昇Ⅰ※最初から条件クリア扱い 被救命時回復量上昇Ⅰ 被救命時回復量上昇:Lv5 0 20 被救命時回復量上昇Ⅱ 被救命時回復量上昇:Lv10 0 600 被救命時回復量上昇Ⅰ 耐久値回復 耐久値回復:Lv10 8 1000 全員レア追加報酬率 全員レア追加報酬率:Lv10 8 1000 レアモノの女神 レアモノの女神:Lv10 8 1000 全員換金アイテム回収 全員換金アイテム回収:Lv10 8 1000 BR挑戦時閃光弾 BR挑戦時閃光弾:Lv10 0 400 BR挑戦時トラップ BR挑戦時トラップ:Lv10 0 400 BR挑戦時回復 BR挑戦時回復:Lv10 0 400 BR挑戦時受け渡し BR挑戦時受け渡し:Lv10 0 400 通常弾+S 通常弾+S:Lv10 0 20 BB・識別弾+S BB・識別弾+S:Lv10 0 300 通常弾+S 通常弾+L 通常弾+L:Lv10 0 20 BB・識別弾+L BB・識別弾+L:Lv10 0 300 通常弾+L 爆発弾S 爆発弾S:Lv10 0 20 BB・識別爆発弾S BB・識別爆発弾S:Lv10 0 300 爆発弾S BB・識別爆発弾M BB・識別爆発弾M:Lv10 0 300 爆発弾S BB・連鎖弾+L BB・連鎖弾+L:Lv10 0 400 連射弾 無 連射弾 無:Lv10 0 20 BB・OP吸収弾 無 BB・OP吸収弾 無:Lv10 0 300 連射弾 無 BB・OP吸収弾 BB・OP吸収弾:Lv10 0 300 猛毒弾 猛毒弾:Lv10 0 50 猛毒弾+S 猛毒弾+S:Lv10 2 200 猛毒弾 BB・識別猛毒弾+S BB・識別猛毒弾+S:Lv10 2 400 猛毒弾+S BB・猛毒OP吸収弾 BB・猛毒OP吸収弾:Lv10 4 800 猛毒弾+S 地縛弾 地縛弾:Lv10 0 100 地縛弾+S 地縛弾+S:Lv10 2 250 地縛弾 BB・識別地縛弾+S BB・識別地縛弾+S:Lv10 2 500 地縛弾+S BB・地縛OP吸収弾 BB・地縛OP吸収弾:Lv10 6 900 地縛弾+S 封神弾 封神弾:Lv10 0 50 封神弾+S 封神弾+S:Lv10 2 200 封神弾 BB・識別封神弾+S BB・識別封神弾+S:Lv10 2 400 封神弾+S BB・封神OP吸収弾 BB・封神OP吸収弾:Lv10 4 800 封神弾+S 回復弾適性 回復弾用オラクル温存:Lv10回復弾:Lv10 --- --- 初期アビリティ 回復光弾 回復弾用オラクル温存:Lv10回復光弾:Lv10 2 600 回復弾適性 BB・状態回復光弾 回復弾用オラクル温存:Lv10BB・状態回復光弾:Lv10 --- --- Episode5クリア BB・支援光弾 攻 回復弾用オラクル温存:Lv10BB・支援光弾 攻:Lv10 2 500 回復光弾 BB・支援光弾 防 回復弾用オラクル温存:Lv10BB・支援光弾 防:Lv10 2 500 回復光弾 回復放射弾 回復弾用オラクル温存:Lv10回復放射弾:Lv10 2 600 回復弾適性 BB・状態回復放射弾 回復弾用オラクル温存:Lv10BB・状態回復放射弾:Lv10 2 500 回復放射弾 BB・支援放射弾 攻 回復弾用オラクル温存:Lv10BB・支援放射弾 攻:Lv10 2 500 回復放射弾 BB・支援放射弾 防 回復弾用オラクル温存:Lv10BB・支援放射弾 防:Lv10 2 500 回復放射弾 巧者 名医:Lv10器用:Lv5 4 1200 器用Ⅱ名医Ⅱ フォローアップ 救命対象バースト化:Lv10回復弾用オラクル温存:Lv10回復弾:Lv10 --- --- Episode6クリア 衣装 標準衣装 ※アビリティなし --- --- 初期装備 クラシック衣装 クラシック衣装:Lv10 10 0 アイドルマスター衣装 アイドルマスター衣装:Lv10 10 0 バカンス水着・白 バカンス水着・白:Lv10 --- --- 初期から習得済
https://w.atwiki.jp/propoichathre/pages/530.html
魔理沙16 新ろだ95 「やっぱ旅は夜行列車だな」 「お、ようやく魔理沙も風情が分かるようになったか。1ヶ月前に比べりゃ大きな進歩だ」 「何を言うか。私は最初から風情の分かる魔法使いだぜ」 八雲紫主催の今回の旅行企画。俺達は魔理沙の『次がいつあるか分からないなら、このチャンスに全力をつぎ込むぜ!』 という宣言のもと、1ヶ月丸々掛けての日本縦断を決行した。 そして神無月も残す所1日となった今夜、俺達は地方都市発の夜行列車の中にいる。 駅はとうに見えなくなり、窓の外を流れる電灯も次第に速さを増していく。 「初めて新幹線に乗った時は子供みたいにはしゃいでいたのにか?」 「その話はやめてくれ。今思うとかなり恥ずかしい」 照れたように言う魔理沙。はにかんだ笑顔が可愛かったので、意地悪く言い返してみた。 「あの時の魔理沙は可愛かったなー。顔を窓に押し当てて外を見てさー……」 「だからやめろって言ってるだろー!」 そう言ってポカポカ叩いてくる魔理沙。しかし、本気で嫌がっている訳ではない証拠に、 手にほとんど力が籠っていないし顔も笑みのままだ。 こちらが手を上げて降参すると、満足したのか叩いていた手を止め―― 「おっと」 「ふふっ」 倒れ込むようにして膝の上に体を預けてきた。 しばらくもぞもぞと動いていたが、収まりの良い位置を見つけたのかすっと力を抜いて、 そのままこちらをじっと見つめてくる。 こっちも魔理沙の澄んだ瞳を見つめ返し、無言のにらめっこが始まる。 ずっとそうしていても良かったのだが、魔理沙の頬がじわじわと朱く染まっていき、それでも尚見つめ続けたら ふいっと目を逸らされてしまった。 苦笑しながら頬を染めた魔理沙の髪を指で梳くように撫で、逸らされた目線を追って窓に目をやる。 見える景色は大都市の煌々とした光に比べれば幾分か暗く、幻想郷の灯に比べれば大分に明るい町だ。 二人して無言で外を眺めていると、不意に魔理沙が沈黙を破り 「もうこの旅行も終わりか……。なんだか名残惜しいぜ」 しみじみとした口調で言った。普段と違う様子に面食らいながらも、少しからかいを込めて答える。 「まだ終わった気になるのは早いぞ。おうちに帰るまでが旅行だからな」 「おうちに帰るまで、か……」 そう言って再び沈黙する魔理沙。心なしか元気が無いように見える。 しばらく遠くを見つめて考え込んでいたが、何かを決心したように小さくうなずくと 起き上がって俺の隣に座り直し、こちらの目をまっすぐ見つめて、言った。 「○○。このままこっちの世界に残りたいと思ってないのか? 幻想郷より元の世界の方が良いって思わないのか?」 不安げな目で見上げてくる。そんな魔理沙を安心させたくて、俺はわざと断言口調で答えた。 「もう何年も前に離れた場所だ、こっちの世界に未練なんてないさ。 それに、魔理沙だけを幻想郷に帰したら、そっちの方がよっぽど後悔する」 「でも――」 「前にも言っただろ?俺が一番大切なのは魔理沙、お前だって」 「……」 言い返そうとした言葉を押し切って最後まで言いきると、魔理沙はもう何も言おうとはしなかった。 しかし、まだ納得していないのは見てとれる。俺が本心を隠しているのではないかと疑っているのだろう。 そりゃそうだ。俺自身でさえ心の中にわだかまったもやもやした気持ちをうまく表現できる言葉が見つからないのだから。 自分の気持ちを表せる言葉を探して、だんだん民家の明かりもまばらになってきた景色に視線を逸らす。 自分がいま何を思っているのか、何をしたいのか、どこへ行きたいのか。 明確な答えが得られないまま、とにかく言葉を紡ごうとしたその時 「――」 こつん、と何かが肩に触れる感触がした。 「――魔理沙?」 思考を中断して見てみれば、魔理沙が肩にもたれかかってきていた。 よく耳を澄ますと、列車のガタンゴトンという音に混じって小さく規則的な寝息も聞こえてくる。 「……さすがに疲れが溜まってたのか」 何しろこの1ヶ月間、誇張なしに日本全国1周したのだから。 いくら元気印がトレードマークの魔理沙とはいえ、流石に体力が持たなかったのだろう。 あるいは明日で終わりだと思って気が緩み、今まで溜まっていた疲れが一気に出たのか。 「まったくしょうがないな」 口では悪態をつきつつも、起こさないようにそっと頭の位置を調整してやる。 そして、寝る前に故郷の景色を目に焼き付けようかと窓の外に目をやり―― 「ははっ。傑作だな」 思わず笑ってしまった。 ちょうどトンネルに入った列車の窓からは外の景色は見えず、 かわりに窓ガラスに映っていたのは、俺にもたれて幸せそうに眠る他ならぬ魔理沙の姿だった。 先程まで悩んでいたことが急に馬鹿らしく思えてくる。俺が悩むまでもなく、答えはとっくに決まっていたようだ。 「絶対にお前を離さないからな」 そっとベッドに寝かせた魔理沙をぎゅっと抱き締めて耳元でそう囁いてから、列車がトンネルを抜ける前にカーテンを閉めた。 愛しい人の横にそっと潜り込んで、起こさないように軽くキスをする。 小さな手を離さないようにしっかり握って目を閉じ、襲ってきた睡魔に意識を手放す。 繋いだ手が握り返してきたように感じたのは、ただの錯覚だろうか。 ――そして翌朝 「よお、お久しぶりー」 「お久しぶり」 「一ヶ月ぶりに会うと、結構長く経ったように感じるもんだな」 「ああ。しかも今回は特にな」 東京の駅前広場の一画、俺達が着いた時にはそこに人と人以外が大集合していた。 固まって喋っている男連中を見つけ、今回の旅行について報告しあう。 魔理沙はと言うと、少し離れた所でこれまた固まって話に華を咲かせていた霊夢やアリス達を見つけ、 風のように走り寄って行った。 「みんな揃ったようね。では、これより幻想郷に帰還しますわ」 全員揃った事を確認して、恋人の●●の腕を掴んだ八雲紫が声をかける。 いつの間にか横にいた魔理沙が腕を絡めてくる。周りを見渡すと、どのカップルも手を繋いぐか腕を組むかしている。 紫が腕を軽く振ると、前にスキマが開き、その向こうには懐かしい幻想郷の風景が見える。 「1ヶ月がかりの旅行もお終いか。なんだか終わらせるのが惜しいな」 順番が回ってくるのを待つ間に、横にいる魔理沙に尋ねてみる。きっと同意してくれると思ったのだが、 「違うだろ○○。今言うべきセリフはそれじゃないぜ」 魔理沙はいたずらっぽく笑い 「お家に帰るまでが旅行、だろ?」 「そうだったな、これは1本とられた」 笑い合っているうちに順番が回ってきた。 このスキマを潜れば、もうこっちにもどることはできない。 自分の故郷だった世界を最後にぐるっと見渡し、大きく息を吐くと、軽くスキップでもするように自分の世界に飛び込んだ。 ───────────────────────────────────────────────────────────
https://w.atwiki.jp/th_izime/pages/248.html
542 名前:名前が無い程度の能力 投稿日:2006/10/11(水) 17 59 24 [ rBg4vz/U ] 目が覚めると、魔理沙は水面に浮かんでいた。 周囲を見回すのだが、何もなかった。 ただただ、雲ひとつない、灰色の空が、どこまでも続いていて はるか彼方で、それは 波のない灰色の水面と接していた。 魔理沙は、自分のエプロンドレスが水を吸って重いことにきがついた。 探してみたが、帽子やら箒といったものは見当たらない。 長い金髪は水にぬれて肌に張り付き、または水面を漂っている。 もう一度あたりを見回してみた。 太陽がなかった。 月がなかった。 魔理沙はしばらく呆然としていたが しばらくすると今の状況が異常なことに気がつき 足をばたつかせて 移動しようと試みた。 幻想郷に住む魔理沙はほとんど泳いだことがなかった。 何時間泳いだだろう。 景色は何もかわらない。 水面はあいかわらず凪いでいる。 空は相変わらず灰色だ。 ただ、自分の動きによって発生する波だけが うまれては消えていった。 魔理沙はスカートを脱ぎ、エプロンも捨てた。 それは水中ではあまりにも邪魔だった。 動きにくかった。 更に何時間泳いだだろう。 何も目印がないので、魔理沙はどこに向かって泳げばいいのかわからなかった。 さらに、自分がどこを泳いでいるのかも、わからなかった。 もしかしたら、自分は同じ場所をぐるぐると回っているのではないか。 そう思うほどに 景色はなにもかわらなかった。 さらに何時間か泳いだあと、魔理沙は泳ぐのを止めた。 奇妙だった。 あれだけ泳いでいたのに、自分は まったく疲労を感じていないのだ。 「此処」 魔理沙は まるで溺死体のように漂った。 「何処」 頬につたう水面の感触だけが やけにリアルだった。 さらに何時間経っただろう。 空腹を覚えていない自分に気がついた。 睡魔も襲ってくる気配がない。 何度か水中に潜ってみた。 どこまでいっても底はなかった。 息苦しさを覚えることがないので、本当にどこまでも潜った。 底がなかった。 魚はみあたらなかった。 何時間か潜ったあと、魔理沙は水面におどりでた。 風も、波も、光も、闇も、生も、死も、時間も、限界も ここには存在していない。 ただ空間があり 水があり 重力があり そして 魔理沙がいるだけだ 「此処は、死んでる・・・」 自然と、そんな言葉が口から出た 魔理沙は途方に暮れた